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受験の最難関学部はたいていどこの大学も医学部と相場が決まっているようで

受験の最難関学部はたいていどこの大学も医学部と相場が決まっているようですが、(1)これは日本だけでなく世界中の大学の傾向なのですか?(2)もし日本だけの傾向なら、理系のトップ頭脳はこぞって医学部に流れている事になりますが、その割には日本の医学・医療のレベルは世界ダントツの最先端とまでは言えないのはなぜなのですか? あくまでも素人の疑問ですので、どなたか分かりやすく説明して頂けると幸いです。

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  • publicpen
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回答No.1

>(1)これは日本だけでなく世界中の大学の傾向なのですか? アメリカと韓国では最も優秀な層は法学部に行きます。政治家や弁護士の社会的地位や権力がとても高いからです。医師も難関ですが日本ほどではありません。最も人気が無いのはエンジニア(理系)。アメリカの理系院生の半数以上は外国人や外国出身者です。 欧州では個人が大切にされます。最も優秀な人が宗教学部に行ったり哲学科に入ることはよくあります。 また日本のように「○大は狙い目だから」「○大は就職がいいから」などと言う理由で大学や学部を選ぶ人はとても少ないです(特に白人は。アジア系などはけっこう見てるようです)。 >(2)もし日本だけの傾向なら、理系のトップ頭脳はこぞって医学部に流れている事になりますが、その割には日本の医学・医療のレベルは世界ダントツの最先端とまでは言えないのはなぜなのですか? あくまでも素人の疑問ですので、どなたか分かりやすく説明して頂けると幸いです。 カンタンに言うと ・試験が医師適性を測るものではない ・成長機関として医学部や医局が低レベル ・↑を是正できる機関、指導者がいない ですね。第一に日本の医療レベルは世界有数です。世界1ではないとしても誇れるべきでそこは前提にすべきです。 その上で、ですが東大理3や京医卒のヤブ医もいるし、そういうヤブ医でもペーパーのみの国家試験は受かるし医者になれる、また1度なればクビにならないと言うシステムがあります。 また「臨床より研究が重要だ」のような考えがあります。それで有名大を出ると研究をしたがる。 しかし「あくまで何のための研究か?」を考えれば臨床で実績が無い人が研究ばっかりやることは、要するに 「泳いだこともない人が水泳の指導者になる」のと同じでまったく見当違いの方向に進んでいきます。 そして通常なら「君おかしいことになってるよ」と言ってくれる人がいますが、医師とか医局では流れが作られたものは是正されにくいと言うことがあります。 日本で医学部人気が急激に高まったのは90年代の不況期以降です。「有名大に出て有名企業に入ってもリストラされるんだ」と言うことが沢山の家庭で衝撃として捉えられた時期です。 要するに今の医学部受験生のメイン層は、公務員受験者と似たような心境で受けていることが多いんですね。あとは親が医者だからと言う理由で流れで医者になる人も多いです。要するに勉強はするけど、あまりやる気が無いんですよ。 「本心は理学部に行きたいけど将来を考えると・・・」みたいな人もかなり多いですよ。 アメリカのメディカルスクールのような形にする方がいいんじゃないか ・学部は問わず、大学院から医学部が始まる。 (本当にやりたい人しか取らない) ・実習も含めてハードにガンガン詰み込む。 ・当然挫折者はたくさん出る。そしてそれも良しとする ・学部時代の成績はもちろん、経験(インターンやボランティアを半ば強制化。面接も重視し‘‘受験オタク‘‘を拒絶できるようなシステムになっている) ※上記はいい面。悪い面もあります。 ってのはよく議論に上がります。

noname#153988
質問者

お礼

素晴らしい回答ありがとうございました。とても参考になりました。回答を読んで確信したのは、医学会の現状改革(大学受験含む)には膨大なエネルギーと時間が費やされるのは間違いなさそうだということです。

その他の回答 (4)

  • shorinji36
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回答No.5

今も昔も人の血を見るのがダメな人間というのは必ずいるもんなんです。 格闘技が生理的に受け付けない男性もいます。 東大理IIIに合格したのに転部するアホもいるくらいですから。 しかし近年、長引く不況の影響でかつて東大理I・IIに流れていた学生が国公立医学部に流れていることを評論家の和田氏が指摘しています。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。ご指摘は事実だと思います。となると、東大理|、理IIは昔よりちよっと入りやすくなったんでしょうか。なかなか疑問は尽きません…。ご意見ありがとうございました。

  • snaporaz
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回答No.4

単純に偏差値表のマジックというのもありますね。 国公立医学部は全国に50で各100人程度、約5,000人。 一方、東大理一理二で1,500人、京大理工農で1,500人、 東工大全部で1,000人。ここまでで4,000人。 阪大理、工、基礎工まで入れると5,000人は楽に超えます。 医学部50が入る学力帯に、理工系はポツリポツリしか入らないけれど、 定員が大枠なので数が少なく見えるだけ、とも言えます。理一理二 1,500人に匹敵する医学部が15もあるのかだって、怪しいものです。 しかも上記の理工農系はすべて二次重視です。センターでは計れない力を求めて いるのに対し、多くの医学部はセンター以外の能力を判定するのは極めてヘタクソ。 だからセンターランクではセンター依存度の高い地方医学部が上にくる。 理工系人気が落ちたことは否定しませんが、理系のトップ頭脳が 「こぞって医学部に流れている」というのは偏見でしょうね。 かつて東大京大など国公立に向かう流れとは別に、上位層が早慶などトップ 私大文系に大量に流れた「私大バブル」と呼ばれた時代がほんの数年ありました。 医学部、とくにセンター依存型では文理はあまり関係ないので、トップ層に位置 する生徒が、今のところ医学部に「トレンドとして」向かうようになっているのだと 思います。景気の頭打ちで文系理系ともにサラリーマンの魅力が薄れたのが大きい。 資格の中では最も食いっぱぐれのない医師免許に流れるのもやむを得ない とは思います。もうひとつの難関資格であった法曹が結果として易化し、 先行きに需要のだぶつきという不安を残すようになったことも無関係では ないでしょう。 今の日本の医師免許の制度では国外になかなか出ていけません。収入も安定しなく なるし、そもそも国外には出たがらないでしょう。ドメスティックに留まる程度の 「保守的な志」が、これからの時代、必ずしも高邁だとは、私は思いません。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。ご意見は緻密かつ多角的な分析で、かなり本質をついていると思いました。偏差値はトリックに満ちた数字だと心得る必要がありそうですね…。

  • publicpen
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回答No.3

近い将来的にはかなり変わってくると思いますよ。 今は庶民の情報取得率増加や意識変化で 「お医者様」も医療ミスなどでガンガン訴えられてますし、 この20年間、紅いフェラーリに乗ってたお医者さまたちもどんどん減って来ていて、小規模な医院はけっこう潰れてっています。 何よりも日本国がどんどんお金が無くなってて、数十兆円にのぼる医療費の削減は確実です。 お医者様のお給料の8割は税金からですから、給与や待遇は下がり続けることでしょう。 そういう待遇でも 「お医者様になりたい」 「医は仁術」と言い切れる志望者は残るでしょうけど、そうじゃない お金や名声が欲しかった多数派の人は逃げてくか淘汰されるでしょうね。 既に歯科医や薬剤師は人数が過多で、地域独占も崩れ、 医療点数も低く扱われ、 淘汰が進んでいますね。医師もそうなるでしょう。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。鋭いご指摘だと思います。医学部イコール高偏差値学部という構図が崩れる日が来るかもしれませんね。案外近い将来…。

  • ukyuryu
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回答No.2

NO.1さんがほとんど答えを出していらっしゃっていますが・・・。 >理系のトップ頭脳はこぞって医学部に流れている事になります これは間違いです。東大で医学部にあたるのは理科三類ですが、理科一類・理科二類の上位合格者は十分理科三類(もちろん他大の医学部も)に入る学力を持っています。一概に「成績が良いから医学部」というのは正しくないです。これは東大に限ったことではないでしょう。菊川玲さんは理科一類の入学者ですが慶應医学部にも合格されたようです。また、彼女は理科三類に入る学力があったともいわれています。 医学部に合格する人たちが「受験学力」的に優秀なのは間違いないでしょうが。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございます。なるほどと思いました。一概に医学部が頂点とは言い切れない面もあることが分かりました。ありがとうございました。