1)インターネットはTCP/IPだから。
インターネットはTCP/IPプロトコルっていう手順でデータを送ります。
まず、あなたの家からお友達の家までにいくつかの経路があるのを知っていますか?
電車で言うなら、東京から大阪に行くのに、新幹線で直通、東海道線経由、中央本線&名古屋経由の最低でも3つ以上の経路があるように、インターネットでも複数のプロバイダが拠点となって複数の経路が存在します。
TCP/IPでは、ファイルなどのデータを送るとき、大抵は2Kバイトぐらいの大きさ分割しパケット(小包)に分けます。そして番号をつけて後で組み立てられるようにします。このパケットを、どこか1箇所の経路だけに送るのではなくて、複数の経路に同時に解き放って、データを送ります。
TCP/IPのパケットの送り方は、簡単に言うと『絶対届けなきゃだめ』じゃなくて『届けられるところまででいいよ、難しかったらあきらめていいよ』という手順なのです。
転送をあきらめたら、届きにくい拠点としてレベルを1ランク下げて隣の拠点に知らせます。
こうして拠点同士はつながりやすい経路とそうでない経路をある程度は把握しています。
このランクが高い拠点ほど届きやすい経路を構成するのですが、届きやすい経路であっても事故があって突然届きにくくなるかもしれないので、届きやすい経路にだけデータを送るのではなく、複数の経路にデータを流すようになっているのです。
パケットが相手に到達したら、そこでパケットの番号順にデータを並べて、すべての番号が全部そろったらファイルを組み立てます。ここで初めてファイルが相手に届いたことになります。
ただし、パケットがすべてが同じ経路を辿ったとは限りません。しかし、この仕組みのおかげで経路にデータが集中してパンクするのを防いだり、プロバイダが1つなくなっても確実にデータを送る仕組みになっているのです。早朝だとつながりやすかったり、夕方だと混むのはこういう仕組みがあるからです。
skypeは音声も送信しますよね。
この場合は、音声のデータに番号をつけるところまでは同じですがファイルとは違って、前の番号の次のデータが来れば音声として再生すればいいので、すべての番号をそろえる必要はないわけです。
だから音声はすぐに相手に届くのです。
2.違いは広告がついているかどうか。
機能面での差はほとんどありません。skypeが出てきた最初のころはexcite版、バッファロー版などに特化した独自の機能がついていたりということがあったのですが、現在のskypeが必要な機能をすべて実装したので今は差がありません。
広告媒体の意味で、excite版やバッファロー版は意味があります。使っている本人にはあまり影響しなくても、excite版skype を使っているところを、ほかの人が見てexcite というものに興味をもったらそれだけで広告効果があったといえますよね。
お礼
詳しくご解説いただいて、ありがとうございました。