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「正絹」の意味(紬・縮緬・羽二重等の違い)

最近趣味で着物を着るようになった20代の男です。 わからないことがたくさんあるのですが、今回の質問は2つです。 (1)着物の生地で紬・縮緬・お召・羽二重とかあるみたいなんですが、これって全部絹なんですよね??これ以外にも絹の生地ってありますか?? また、違いはなんなのでしょうか・・・簡単にで構いませんのでお願いします。 (2)帯や半襟に「正絹」と書いてありますが、これは普通上のどの生地を指すものなのでしょうか??どれでもあり得ますか?? よろしくお願い致します。

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  • asebi-0806
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回答No.1

こんばんは。着物には夫婦共に長年親しんでおり、染織も少々やっている者です。 簡単に、お答えさせていただきます。 (1)紬、縮緬、お召、羽二重…これらは絹織物の織り方を示す総称ではありますが、最近は繊維技術の発達により化繊のものも存在します。 紬を正しく定義するのは実は難しいのですが、いわゆる紬糸を使い基本的には手織りで織り上げた平織りの最も素朴な織物です。 糸の段階で染める先染めが主になりますが、白生地として織って後染めする手法もあります。 その手法は各地に様々あり、また最近では機械織りの安価なものも増えています。 http://www1.harenet.ne.jp/~psbfan/tsumugi.html 縮緬はヨコ糸に強い撚りをかけて織りあげ精練することによりシボのたった織物で、手織りではなく織機を使って白生地に織りあげます。 これに染めをほどこして着物にします。 お召は、ちょうど紬と縮緬の中間のような織物で、先染めをした生糸に撚りをかけて織りあげます。 縮緬ほどの強い撚りではありませんが、適度な張りやシャリ感のある格調高い織物ができあがります。 徳川将軍が好んで「お召しになった」ことから「お召」と名がついたとか。 羽二重はタテ糸、ヨコ糸、共に撚りをかけずに平織りで織り上げた白生地をさします。 白羽二重は献上品にもよく使われましたが、光沢のある美しい生地です。白絹と言ったらまさに羽二重をさすと言って良いくらい。 しかし現在は化繊の羽二重が着物の裏地などによく使われています。 <これ以外にも絹の生地ってありますか?? 細かく言えば限りなくあるのですが、一般的によく使われるものとしては綸子(りんず)があります。 縮緬がシボのあるのが特徴なのに対し、綸子は光沢のある平たんな生地で、羽二重とちがって地紋のあるものが多いです。 まあ、ここまでにしておきましょう。 実は日本のシルクほどバリエーションの広い繊維は世界に類を見ないと言われるほど、着物の技法、技術は奥深いものです。 これ以上語り出すとキリがありません。折りにふれて覚えていかれてください。 というわけで(2)のお答えとしては、すべて「正絹」です。また正絹でないもの、化繊、合繊もあります。 あげられた名称はすべて素材の名称ではなく織り方の名称なのです。

motunabebe
質問者

お礼

夫婦で着物を着られているなんて素敵ですね!! 教えて頂いたサイト、紬の良い勉強になりました。 実は今は木綿の着物しか持っていなくて、次に何を買おうかと考えたときに何も考えずに紬かなって考えていたのですが、段々お召というのが良さそうに思えてきまして、しかし違いがよくわからなかったので質問をさせて頂いた次第です。 御回答を読ませてもらうとやっぱり良さそうですね、お召!(笑) 高そうですが・・・ そして化繊の羽二重なんてのもあるんですね・・・ 本当にまだまだ勉強不足だと痛感致しました。 素早い御回答、本当にありがとうございました!!

その他の回答 (1)

  • bekky1
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回答No.2

正絹とは100%シルクという意味です。 紬、縮緬、羽二重とは、布の織りかた、糸のより方の違いです。 コットン100%=純綿に相当するのがシルク100%=正絹。 コットンも、ガーゼ、サラシのようなものから、ジーンズのような生地までありますが、 同様に、シルクもそのようにあると思ってください。 着物とは関係ないですが、毛布までシルクであるし。 だからこれも言うなら、「正絹」。 タダシ、なんとなく、着物関係だけに、シルク100%は正絹とするだけの話。 業界的には再生「絹」は「正絹」とは言わないという話を読んだことはありますが。 糸でつくったシルクの製品を「正絹」で くず糸を溶かして、もう一回糸にしてのは、「シルク100%」ではあるが、「正絹ではない」みたいなものです。 ウールマークも確か、正しいものは「ニューウール100%」がウールマークだったと思う。 洋服生地でもサテン、タフタ、シフォンと本来は絹の製品でもいまや化繊が主流ですが、 同じような生地が同じように日本の着物の「原料絹」生地にもあることになります。 【帯や半襟に「正絹」と書いてありますが】 つむぎの帯なら、ジーンズのような糸でもちろん正絹ならシルク100%。 縮緬の帯(生地を染めて作ります、絵をかいたりして)、シボシボ生地で、正絹ならシルク100%。 西陣織(地名)で袋帯(形が袋状になっているから)正絹ならシルク100%。 博多織(地名)の献上(献上したからこういうネーミング)で、正絹ならシルク100% 地名やら、出来事からの名前が勝手にイロイロついてます。 タダ、どれも正絹なら、シルク100%ということ。 半襟は「白の塩瀬」が正当派。 洋服生地なら、オックスフォード?のような感じの織りで正絹とあれば、もちろんシルク100%。 安物はアセテートとか、交織(絹とアセテートと半々ぐらい?)。 ウールでも分厚いのは、ツイードから、薄いモスリンまでいろいろあるように、 紬、縮緬、お召し、綸子、羽二重、塩瀬、紗、絽、塩瀬・・・イロイロ。 これにまた産地の名前がついて、大島(紬)、結城(紬)、十日町(紬)・・・デス。 それほど、厳密なネーミングではないのです。 できるようになればいろんなことをしたくもなるででしょう?製造過程での加工ですが、 それによって、他とは差別化をはかるので、売れる。 昔ながらに○○はコレコレでとしても、人気がなければ売れないから。 いまや、和服生地そのものが、昔とどう、違うかはわからなくなってきてます。 糸処理がもう違うし、もとから、日本産のお蚕さんではないから、糸質が違う。 食い物が違えば蚕だって違ってくる。 桑畑が日本にないでしょう? 一応、「紬(風)」というような理解でもいいのではと・・・私見ですが。

motunabebe
質問者

お礼

詳しい御回答ありがとうございます!! そっかツイードってウールの厚いやつやったんや・・・って今初めて思ったぐらい繊維の知識が無かったのでとても勉強になりました!(笑) シルク100%であっても正絹ではないパターンがあるというのは目から鱗のような感じです(笑) 本当にありがとうございました!!

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