青色のボールペンを使うのは、契約書を書くときにカーボン紙を使って複写しそのカーボン紙が黒色なので、正式書類をボールペンの青色、写しをカーボンの黒色としたのが始まりのようです。
中国、台湾、香港などの中華圏の一部でもボールペンは青色が好まれますが、これはヨーロッパの慣習が広まったのではなく中華圏独自の文化の影響です、決して外国の慣習に染まったわけではありません。なぜなら縁起をかつぐ中国人社会では白地に黒はお葬式を連想させるからです。
たとえば日本ではお礼や謝礼をする時に白い封筒に「謝礼」とか「薄謝」とか黒く書いて使いますが、台湾などでは白い封筒に黒い文字だとお葬式の香典を連想させるのです。ですので日本では普通に使われる黒いボールペンは台湾などではあまり人気がなく、青のボールペンをよく使います。