- ベストアンサー
ラストサムライ
ラストサムライって、名作なのでしょうか?? この作品はいろんな賞を各国で取ったらしいし、実際に興行も成功だったみたいですが、作品自体は???ッて感じです。時代考証とかも酷いし、幕末なのに忍者が出てきたり・・・そもそもこんな村がどこにあるんだろう?と言う感じで。ストーリー的にもなんか切なくなれません、僕は。 もちろん映画だし娯楽なので、演出なのは分かっていますが。 でもキャストは好きな俳優さんばかりです。それだけに残念でなりません。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「名作」という定義を何を持ってするか??ということもありますが、一般的はこの作品は「名作」ではないと思います。 普通に名作と呼ばれる例えば「ローマの休日」とか「アラビアのロレンス」とか、そういった作品とはまったく比べものにはなりません。 賞はほとんど獲っていません。どれもノミネートのみで、獲ったのは「日本アカデミー賞外国語映画賞」くらいのもんです。 アカデミー賞でも、作品の出来不出来に関する作品賞や監督賞にはノミネートされず、音楽や美術、音響、それに渡辺謙さんの助演男優賞といったものでした。 時代考証などに関しては製作時に渡辺謙さんや真田広之さんなどが監督にいろいろと助言したそうですが、”日本人の観客から見たらあまりにもおかしすぎる”ところ以外は、ほとんど直さなかったそうです。 何でも優先順位で”厳密な時代考証”は上位にはなく、より楽しめるとか、より感動できるとか、そういったことに重きを置いていたそうです。 ハリウッド映画の多くは日本=”フジヤマ、ゲイシャ、ゼン”で、「ミスターベースボール」「ライジングサン」「パールハーバー」なんか見ると現代劇なのにあまりにも…、という設定も多いです。 「パールハーバー」いたっては山本五十六を演じた、もっとも成功した日系人俳優のひとりマコ岩松さんが口が酸っぱくなるくらい助言したそうですが、まったく聞き入れてくれなかったそうです。 最重要な軍事会議を、屋外で、それもふんどし姿の軍人が池に船を浮かべてああじゃこうじゃやっている場面には唖然とたもんです。ここの場面も随分と助言したそうですけど。 こういった作品と比べたら、「ラストサムライ」かなりよかったと思います。 第二次大戦の日本軍の捕虜収容所を舞台にした「戦場にかける橋」などは、原作にある日本の軍人像を監督の意向でかなり変更したそうで、当時ハリウッドでは赤狩りのため追放されていた脚本家に極秘に接触し、脚本の手直しまでさせています。 完璧を期す監督たちは、異常なまでにリサーチして時代考証や細部にもこだわりますから、やはりどこに重きを置くかという作る側の考え方によるのだと思います。 ただこういう監督とハリウッドのメジャー製作会社は仕事をしたがらない(金と時間が掛かりすぎる)ので、これからも時代考証などは無視した映画が多く作られると思います。
その他の回答 (3)
日テレの「田原坂」と見比べると、よくわかります。 私は基本を住まえれば。時代考証にこだわらないので、すきですよ。 今までの日本を舞台にしたものでは、マシな方でしょう。
お礼
僕も時代考証は演出として成り立っていればとは思いますが・・・
- ucok
- ベストアンサー率37% (4288/11421)
劇場公開された当時から日本では大不評でした。理由は質問者さんがお書きになっている通りです。それでも、主演がクルーズで、小雪がハリウッド・デビューを好演していて、渡辺が世界的にブレイクした作品とのことで、劇場の入りは日本でも悪くありませんでした。 ハリウッドで評価を得たのは、セットや衣装やカメラワークなどの点で、丁寧に作り込んでいるからだと思います。それに「サムライ」というものは欧米人のあいだで永遠の人気者です。おかげで公開直後はインターネット上で、「僕も日本に行ってあんな村で暮らしたいんだけど、どこに住めばいい?」という、欧米の若者からの書き込みが増えたものです。それを日本在住経験が長い大人の欧米人たちがたしなめていました。 ただ、日本側から見ても、それなりに画期的な面が多々あります。まず、あの映画は「現代の欧米人」の視点から描かれているため、開港当時の欧米人の悪い点について正直に表しています。こういうことは、昔なら欧米人が許さなかったし、今なら日本人が遠慮していたり、そもそも知らなかったりします。さらには、フォト・ジャーナリストのフェリックス・ベアトあたりがモデルと思われるティモシー・スポール扮する役どころがなど、日本開港史において有名な欧米人が活躍するのも、この作品ならではと言えましょう。そういう意味でも、賞の関係者としては「“注目”に値する作品」という意味でノミネートさせだのだと思います。しかし、さすがに大賞を受賞させるほどバカではありませんでした。 見方としては「注目の作品だってね。でも、どうせいわゆるクルーズ主演ものでしょう。だからカタカナ邦題が付いてるんだろうし」という程度の感覚で参考程度に観ると、小雪さんの美しさを堪能できて楽しめるのではないかと思います。とにかく、あの富士の大きさには、劇場でも笑いがわきました。でも、夕暮れ時にランドマークタワーの背後に現れる高嶺のシルエットの壮大さを、横浜港からじっと眺めると、あれもあながち極端なデフォルメでもないなと、ちょっと思えるのですよ。
お礼
見る姿勢にもよりますよね!たしかに。
- nnjj
- ベストアンサー率42% (172/408)
ラストサムライのモデルはその昔、徳川幕府の軍事強化のためフランスから派遣された軍事顧問団の一員の「ジュール・ブリュネ」です。 彼は日本にいた時、日記やスケッチを書いていました。 その手記をもとにして出来上がったのがラストサムライという映画です。 もちろん、娯楽用に視覚効果をふんだんに取り入れ、人も綺麗な人ばかり使っていますが、異文化を受け入れ、更に気が付かせてくれるという昔の外国人の話しだと思うと、また違った見方ができるのではないでしょうか。 一度、機会があったら彼の残した手記を読んでみるのもお勧めです。 私は彼の手記を特集している番組(アメリカの番組でしたが)を見た後にラストサムライを見ましたので、日本人としてとても感慨深いものがありましたよ。
お礼
その手記はぜひ、読みたいです!もしかしたら、仰るとおりに別の見方ができるかも知れませんね。
お礼
そうですね、定義によっても変わりますね。 >より楽しめるとか、より感動できる これも難しいですね。日本人だけでなく外国の方もターゲットであればなお更。 凄く参考になりました。ありがとうございます!