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8ミリ対VHS-Cについて

今ビデオカメラといえばDVやデジタル8ですが、一昔前は8ミリとVHS-Cが戦っていました。 結果は、最初のうちはVHS-Cのほうが有利だったのですが、ある時期を境に8ミリが人気になりました。 そこで質問ですが、8ミリが有利になった理由と、最初はVHS-Cのほうが有利だったかを教えていただけませんか?

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  • blue5586p
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回答No.2

私もあくまでも個人的な意見ですが、No.1の方に反論するようで申し訳ありませんが、発売は8ミリよりVHS-Cのほうが先です。  ビデオカメラといえば、カメラ部分とビデオデッキ部分が一体化しているのが今では常識ですが、82年ころまでは、カメラとデッキは別々になっていました この時期、据え置き型と同じVHSおよびベータ方式のポータブルビデオが発売されましたが、ポータブルとは名ばかりの、持ち運びには不便なものでした。そこで、VHS開発メーカーのビクターは、一般VHSカセットの約3分の1のサイズで、アダプタを使用すれば据え置き型VHSデッキで再生可能なVHS-Cを発売しましたが、まだカメラとは別であったためか、あまり普及しませんでした。そうこうしているうち、83年に、ベータ開発メーカーのソニーから、初のカメラ、ビデオデッキ一体型の「ベータムービー」が発売され、VHSに押され気味で劣勢だったベータの巻き返しを狙いましたが、ヘッドシリンダを小型化する必要から、再生機能を省略してしまったため、他にベータ方式のデッキが必ず必要となるため、当然の如く売れませんでした。この直後にビクターがVHS-Cによる一体型ビデオカメラを発売しましたが、録画時間が20分、まだS-VHSがなかった時代には3倍モードは無理で標準モードに限られたため、録画時間の短さがネックになり、これも普及しませんでした。  さて松下は、この当時はVHS-Cにはほとんど関心を示さず、翌84年に、VHSフルカセット(一般のVHSテープ)を使用する一体型ビデオ「マックロードムービー」を発売しましたが、主にホームパーディの録画のニーズの高い米国では受けたものの、旅行に持っていくことが主なニーズの日本では、やはりテープが大きすぎたのか、不人気でした。  8ミリ方式は、規格自体はかなり早い時期から提唱されていましたが、84年ごろから、松下、東芝などが輸出向けに限って他社へのOEM供給を行っていましたが、本格的に発売したのはソニーが翌85年のことです。  しかし、ビデオカメラが本格的に普及しだしたのは 90年くらいになってからで、ソニーが、女優の浅野温子さんをイメージキャラクターに起用し、パスポートサイズの「ハンディカム」を発売すれば、松下も、S-VHS-C方式の「ブレンビー」を発売して、さらに91年には、キャノンが桑田佳佑さんをキャラクターに業界最軽量をうたったビデオカメラを発売し、この市場はにわかに活気付いてきました。  8ミリ方式が有利になった理由として、92年にシャープが参入したことが大きな要因となったと思います。同社お得意の液晶モニターを装備した「液晶ビューカム」は、大ヒットしましたが、シャープがビデオカメラに参入したころは、もう市場が冷え始めていて こんな時期に参入することを危惧する声も多かったのですが、シャープはそんな杞憂を吹き飛ばしてしまいました。  もう一つの理由として、VHS-C方式は、某雑誌の商品テストで「テープが巻き込みやすい」(8ミリもよく巻き込みますが・・・)「消防自動車がピンクに映ってしまう」(これは、カメラの調整のミスと思いますが・・・)と酷評されてしまったことも、VHS-Cに不利な材料となったと思われます。  以上、長々とすみませんが、最初はやはりアダプタ使用で最も普及しているVHS方式と互換性のあるVHS-C方式が優勢だったと思われましたが(一時期、アダプタなしで両方式の録画再生が可能な据え置き型のデッキも発売されたことがありました)、シャープの「液晶ビューカム」のヒット、先の雑誌記事によるVHS-C方式のイメージダウンなどが原因で、8ミリ方式のほうが優勢になったものと思われます。

noname#29373
質問者

お礼

ここまで詳しく説明していただきありがとうございました。 同じ値段で売られていた場合、普通録音時間が短い規格なんて買いませんよね…

その他の回答 (1)

noname#6085
noname#6085
回答No.1

専門家ではありませんので、私見となります事、まずはお断りしておきます。 私はVHS-Cは使った事はありません。その当時、ビデオカメラの小型化競争が激化し、8ミリビデオのコンパクトさに対抗する意味で、VHS-Cが登場したように思います。(その背景にβ対VHS戦争の影響がまだ尾を引いている時代でした。)ソニーの8ミリに対し、あくまでもソニーに対抗する陣営(パナソニック、ビクター)が8ミリを出す事無く、VHS-Cを登場させました。これにより、コンパクトビデオテープにも2種類のメディアが登場する結果となります。VHS-CはVHSとの互換性を強調し、一方8ミリは長時間録画(撮影)と高画質をうたい文句に両者の火花を散らしたように思います。ソニーは既にβ機の敗色が濃厚なので、βに変わる新しいメディアのデッキと言う事で、8ミリデッキも発売しています。ただ、画質がイマイチという事で、より高画質を目指してHi-8規格が登場します。私はこのHi-8機を2台まだ現役で使っています。(β機もまだ現役です。) VHS-Cはあくまでもカメラ撮りを前提に出現しましたが、テレビ録画と言う点では録画時間の短さが致命的だったように思います。その点、8ミリは長時間(当時は標準で165分が最長だったかと? 今は180分録画が可能です。)録画が可能で、私もこの点とカセットの小ささが魅力で購入しました。カメラについてもやはり画質と長時間録画が可能と言う事で8ミリの方が有利になったように思います。 デジタル時代に入った現在では、これらアナログのビデオカメラやデッキのライバル関係で敵対(?)する事がナンセンスのように思います。今はDVD録画のメディア戦争と言う事で各陣営が火花を散らしていますが、これらも今後のメディアの統一は難しいかもしれませんね。 回答になったかどうか自信はありませんが、あくまでも私見という事でご理解下さい。

noname#29373
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 僕の場合、両親が今から16年ぐらい前に日立のVHS-Cカメラをもらい、8年ぐらい使用していました。しかし、現在は取る機会がないので使用していません。 やはり、16年も前の機種なので今の機種と比べると大きくて重いもので、録画時間もVHS-Cだけに15~20分ぐらいの短い時間でした。 やはり録画・再生時間も重要みたいですね。 (ただ、VHS-Cテープは今もありましたよ。)

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