http://www.shikoku-cc.go.jp/kranke/hokan_guidebook.pdf
がんの補完代替医療の有効性や安全性を、科学的な方法で評価しようという気 運が、世界各国で高まっていることはすでに解説しました。その一環として、今 までに学術論文として報告されたものをまとめた総説が、米国の内科学の専門誌 である「Annals of Internal Medicine(内科学アナルス)」の2002年12月 3日号に掲載されました。(Weiger WA et al: Advising patients who seek complementary and alternative medical therapies for cancer. Annals of Internal Medicine 137: 889-903, 2002.)
高容量ビタミンC:全ての患者が避けたほうが賢明
抗酸化物質で、というのは魅力的なアプローチなのですが、大切なことを忘れています。酸化物質はたしかに癌になる原因の一つの可能性があるのですが、抗酸化物質が癌をやっつける訳ではなく、免疫や抗がん剤、放射線療法は酸化物質の力を使ってがん細胞をやっつけるということです。
ですので、抗酸化物質は癌治療や癌への免疫を抑えてしまう可能性があるのです。
まだまったく人体で実証された治療法ではありませんので、現時点では「理論的には逆効果、著明な学会も推奨していないが、将来の人類のために実験台になってください」という正直な説明をしてくれる所以外、単なる商売目的のクリニックと考えてよいと思います。
お礼
誠実で丁寧な回答をありがとうございます。紹介していただきました「ガイドブック」を読むことで、”私にとっての補完治療の意味・意義を考えるきっかけになりましたことを” 特に感謝します。 ”人生の後始末をできるだけ滞りなく済ませたい”と思っていましたが、”残された時間を良く生き、良く死んでいくために私に何ができるか”を考え実行したいと思います。ありがとうございました。