最近のデジカメの傾向は「より高感度で画質をどれだけ維持できるか」になっていると思われます。
例えばCanon PowerShot G11はG10より画素数を減らして高感度ノイズを抑えたし、SONY Cybershot W1/T1では技術的ブレイクスルーと言っても良い「裏面照射型CMOSイメージセンサー」を搭載しました。
どちらも高感度特性を良くするためのアプローチ。
CMOSイメージセンサーは構造上光を検知するフォトダイオード上に配線を施すため開口率が良くなくダイナミックレンジ(フィルムで言うラチチュードに相当)が犠牲になります。裏面照射型センサーは配線をフォトダイオードの裏側に配置することで開口率を上げ、キヤノンは画素数を減らし1画素の面積を広くすることで開口率を稼いでいます。それ以外に1画素毎に光を集めるマイクロレンズが設置されてはいるんですけどね。
>「暗い室内から明るい窓の外の風景を撮影した場合、窓の外の風景は丁度
>いい明るさで写っているが、室内は暗く写り特に窓際は黒くなってしまう
>ような現象」
所謂「白飛び黒つぶれ」ですが、これは相変わらずです。
各社「ダイナミックレンジ拡張機能」を搭載して対応していますが、レンズ一体型デジカメではHDR合成などのソフト的な処理に依存しています。
デジタルカメラでダイナミックレンジを比較した場合、5万円クラスのレンズ一体型デジカメではデジタル一眼に太刀打ちできません。
イメージセンサーの面積が10倍くらい違います。これはそのまま1画素の面積となり、ダイナミックレンジの差となって現れます。
更に言うと、デジタル一眼ではイメージセンサーから出力された信号をそのまま記録する「RAW」が普通に使え、RAWでは輝度深度を14ビットで記録できる機種が増えました。14ビットというのは「2の14乗」通りの組み合わせが可能という意味でJPEGの8ビットとは比較になりません。
デジタルカメラにネガフィルムに近い画質を求めるのなら今のところデジタル一眼しか選択肢はないと思います。
そんな中でもSIGMA DP1/DP2は異色で、解像感はネガを超えているんじゃないかな?なにしろ原理的にフィルムと同じ構造を持つイメージセンサーを使用してますから。
お礼
オー! 良いリンクをたくさん、ありがとうございます! >「ダイナミックレンジの話」http://www.pit-japan.com/ws30/d_range01.html ずばりそのもので、解りやすかったです。 ダイナミックレンジが広ければよい訳ではないのですネ! 広ければよいと思っておりました…スミマセン >ダイナミックレンジを劇的に拡大 http://www.ricoh.co.jp/dc/cx/cx2/more2.html これ面白そうなのでgimpでやってみます! >写真画質はこうして創られる これも興味深い記事なのでゆっくり読んでみます。 「スーパーCCDハニカム」なんだか懐かしい響きデス >コントラストがあった方が良い場合も そうですネ、撮影目的に合った機材が必要ですよネ 私の説明不足で申し訳ありません。今回は建物(内外)や街並みを撮影して保存しようと思っております。天気の良い日は日陰部分が暗くなり過ぎるのがなんとかならないかな~と技術革新を期待しておりましたー ご回答ありがとうございました。