日本人はベンツ・コンプレックスがひどい?
今日の一部の新聞紙面で、「ベンツ詐欺 ・・」 という大きな見出しがありました。 一瞬、あのダイムラー・ベンツ社が詐欺事件を? と訝ったのですが、要はでっち上げの車両盗難事件を起こして、保険金を騙し取ろうとした保険金詐欺事件に関する記事でした。
これを見て、不思議に感じたのですが、なぜ 「輸入高級車詐欺」 ではなくて 「ベンツ詐欺」 と表現するのでしょうか? どうもメディアだけではなく、社会全般的にベンツは 「高級輸入車」 ではなく、ベンツと名指しされる場合が多いと思います。
たとえば近所でも、「あの角を曲がって2軒目のベンツに乗っている家」 という表現を普通しますよね、たとえ 10年前の古いベンツでも。 他社の車だったら、単に 「外車に乗っている家」 と説明すると思います、たとえ 1,000万円する新車でも。
終戦後間もない頃は、高級車といえば、ベンツではなく、キャデラックでした。 アラブの大富豪はキャデラックを○○台所有している、すごい、とか記事で読んだものです。 キャデラックが富の象徴だったんです。
私も以前、ベンツに乗った事がありますが、たしかにステータスらしきものは感じはしましたが、異論はあるでしょうが、運転していて楽しい車ではなかったです。
その意味では、同じ独車でもBMWの方が、運転する楽しみがあります。 価格帯でもベンツと同じか、それ以上の車種もあります。
一方、最近のベンツといえば、Cクラスで小型車の生産をはじめ、今では何とAクラスという大衆車のレベルまで下げてきました (下げた、という表現が適切かどうか判断できませんが)。 もはや、ベンツというブランドは、社会的地位や富の象徴ではありません。
然るに、日本社会ではベンツ車が別格扱いされるのは、何故か? 日本人や日本のメディアの感覚は 20年ほど遅れているのか?
どなたか、ご教授下さい。