他のバラードと比べると、劇的な演奏効果の中にマズルカ(になってると思う3拍子だし)の詩情があふれている感じ。そして激しく変化に富み、取っつきやすく美しい。ただ、やや通俗的な感じもある(早いパッセージなど)。
一般的には、転調も頻繁で、曲想も激しく変化し、また、ショパンらしいテクニックが全体に鏤められており、飽きることがない。いかにもショパンの曲といった美しさがある。また、その早いパッセージの部分と序奏の大仰な感じが、いかにも初期の作品を感じさせる。
印象深いところは、うーん、初期の作品だけに、面白いところはあとあと他の作品に使われたりしているので、その、曲想の激しい変化でしょうか。ここまで曲想の変化する曲はショパンにもあまり無い(幻想ポロネーズくらい)ですね。他の曲と違うところは、やはり、今まで書いたとおりです。とにかく、初期の作品なので、はっきり違うところは見つけづらいです。