一番の違いは、日本の打ち上げ花火は球形ですが、海外の多くの打ち上げ花火の形は円筒形です。
火薬は円心状に広がるのでどちらの形でも丸くなるのですが、球形の場合、芯まで導火線が届かなければ綺麗に広がりません。この技術が18世紀にすでに完成していて、球形だと放射状に星を仕込むことで色変わりの花火ができます。円筒形だと円心状の色変わりはできません。
そして海外の円筒形の花火は、発射口に銃のようにライフリングという螺旋を切って横回転でまっすぐに打ち上げるのですが、
日本は球形の為、横回転だけでなく縦回転の制御まで開発しています。そこで星形やハートマークなどの打ち上げ花火ができるのです。
こういった事情があって、欧米はスターマインやナイアガラのような連射の技術はあるのですが、花火の色の変化や広がり方までの作り込みができないのです。