- 締切済み
ヘルベルト・フォン・カラヤン没後20年。
昨年の生誕100年に続き、今年は没後20年を迎えるヘルベルト・フォン・カラヤンのCDで、皆様のおすすめは何でしょうか?カラヤンの入門に最適なもの、カラヤンで外すことのできないものなど是非ご意見いただきたいと思います。私は交響曲や管弦楽曲が特に好きで、協奏曲や器楽曲も聴きますが、声楽曲、オペラ、宗教曲などはどちらかと言うと苦手なのでその点ご理解いただいた上で回答いただけましたら幸いです。教えて!には初参加となりますのでお手柔らかにお願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- keyyoh
- ベストアンサー率57% (40/69)
カラヤンはあまりに多くの録音を残しているので、様々なチョイスの仕方があるかと思います。 この方の最大の魅力は、オーケストラ演奏だけで言うと、 「有無を言わせないドラマティックな演奏と、巧みなオーケストラ・ドライブ」だと思います。 ですが、この方の演奏スタイルには賛否両論あります。他の方の回答にもあるように、「アンチ・カラヤン」の方もクラシック音楽ファンには大勢いらっしゃいます。 これから聴いてみようというk19081989さんに「水を差す」ような言い方をしてしまったかもしれませんが、批判的なことを書こうとは思ってませんので、参考にしていただけたらと思います。 私も昨年のメモリアル・イヤーに、カラヤンの演奏を改めて聴いてみようと思い、各レコード会社や大型CDショップの企画から、いくつかCDを購入しました。さて、そこで「何を聴こうか?」と考えた時、 カラヤンの長いキャリアを考えると、1955年にベルリン・フィルの音楽監督に就任してから晩年までの間を、次のように区切ることが出来ると思います。 (1)1955~1959年 (2)1960年代 (3)1970年代 (4)1980年から晩年まで このうち「カラヤン=ベルリン・フィル」のイメージが最も強いのは、(4)の時期だと思います。 ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、R・シュトラウスの作品における「決定盤」とされる録音が多い時期でもあります。 (カラヤンのCDが最も世の中に出回っているのが、この時期の録音のものだと思います) (3)の時期は、オペラ作品において精力的に録音に取り組んだ時期と言われ、「名盤」と呼ばれるものが多くあります。 (1)の時期は、オケもカラヤンもお互いに模索をくり返していた時期とも言われ、録音には良し悪しがあるとか。 (2)の時期がお互いの最初の「蜜月」だと読んだことがあったので、この(2)の時期に録音されたものを、購入することにしました。 次に曲ですが、最初に書いたように「オーケストラ・ドライブ」の良し悪しを試すには、オーケストラをフルに活かした曲が良いと考え、以下のような曲を選びました。 リムスキー=コルサコフ 「シェエラザード」 http://www.hmv.co.jp/product/detail/590207 ムソグルスキー(ラヴェル編曲)「展覧会の絵」 http://www.hmv.co.jp/product/detail/340528 ストラヴィンスキー 「バレエ音楽 春の祭典」 バルトーク 「オーケストラのための協奏曲」 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2613293 何と!計7回も録音したというチャイコフスキーの「悲愴」では、71年に録音された(5回目?)ものをチョイス。これ、スゴいです。 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2533432 ちなみにこの曲の「決定盤」としてよく紹介されるのは、こちら。(オケはウィーン・フィルです) http://www.hmv.co.jp/product/detail/2577882 (上のCDは、回答のNo.2の方が紹介されているものと同じになってしまいましたが(^^ゞ) もう一人、オーケストラをフルに活用する曲を残したR・シュトラウスの作品ですが、これについては、(4)の時期に録音されているものがベストではないでしょうか。(アルプス交響曲、英雄の生涯、ドン・キホーテ、ツァラトゥストラなど) カラヤン・ファンでなくても、「認めざるを得ない」演奏と言っていいと思います。 本人が最も得意としていた作曲家だと思いますし、個人的にも「カラヤン=R・シュトラウス」という印象が強いです。 以上が私がカラヤンのCDを購入した経緯になります。クドいようですが、ホントにたくさんのCDが出ているので、すべてのCDを「聴いてみる」「集める」だけでも大変なことだと思います。 そして、年代によって演奏のスタイルが違ったり、同じ曲を何回も録音したりもしているので、それらを聴き比べてみて、「この曲だったら、このCDがいい!」というものを見つけてもおもしろいかと思います。
- Ta595
- ベストアンサー率57% (525/911)
こんにちは。 たくさんあって迷いますね~(笑) まずはもちろん,カラヤンが長年君臨したベルリンフィルとの録音から。 オーソドックスな線では,前の方がオススメのベートーヴェンやチャイコフスキーの他,ブラームスの交響曲,ホルスト「惑星」なども思い浮かびますが,私からは,R・シュトラウスを。 ☆R・シュトラウス アルプス交響曲 http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FJ77 オーケストラ音楽の究極の姿のひとつではないかと思います。 晩年にウィーンフィルを指揮したものも評価が高いものがいろいろとありますね。 カラヤンとしては少し緩んだ雰囲気に感じる方もいらっしゃると思いますが,懐の深い演奏と思います。 例えば, ☆ブルックナー 交響曲第7番,第8番 http://www.amazon.co.jp/dp/B000STC60K http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FJ7A ☆ドヴォルザーク 交響曲第8番,第9番「新世界より」 http://www.amazon.co.jp/dp/B000STC5JW 質問者さまはお好みではないようですが,オペラも得意でしたので軽く触れますと, ☆ビゼー カルメン ☆プッチーニ トスカ,蝶々婦人 ☆ヴェルディ アイーダ ☆R・シュトラウス 薔薇の騎士 などが一般に評価の高いものではないかと思います。 ここから先は変化球系です。 意外に?好きだったらしい20世紀音楽から。 http://www.hmv.co.jp/product/detail/2503170 (新ウィーン楽派管弦楽曲集) http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FIFC (オネゲル 交響曲第2番・第3番) http://www.amazon.co.jp/dp/B00005FJ7C (ショスタコーヴィチ 交響曲第10番) カラヤンフィルター(?)を通すことで,渋めで難解な音楽でもロマン派的感性でも「分かる」ようになっているように感じます。そういうアプローチの良し悪しについてはなんともいえませんが,カラヤンも,自分のアプローチでものにできる曲をチョイスしているように思います。 個人的には一枚目のアルバムに入っているシェーンベルクの「浄夜」がオススメです。 一時期音楽監督を務めていたパリ管によるラヴェル管弦楽曲集。 http://store.shopping.yahoo.co.jp/s-premium/toce-59117.html フランスものをあえてカラヤンで聴かずとも,というご意見もごもっともながら(笑),「道化師の朝の歌」のテンションの高さはなかなかのものですよ。 (注:ボレロはベルリンフィルです) 最後に,作品としてはややマニアックながら,個人的な好みによるイチ押し。 ☆R・シュトラウス 死と変容,メタモルフォーゼン,四つの最後の歌 http://www.hmv.co.jp/userreview/product/list/340517/ をぜひ。オーケストラはベルリンフィルです。 いずれも,「死」がテーマの一部になっている重めの作品を集めたものです。 「終末の美しさ」・・・と言ってしまうとちょっと不謹慎かもしれませんが,でも,惹き込まれる音楽です。
- hossannpap
- ベストアンサー率55% (213/384)
私は、カラヤン親派でもアンチ・カラヤンでもありません。大変、気に入っている演奏も有れば、好きになれない演奏も有って、その存在は、残した録音盤から見た時、他の多くの指揮者達と全く公平に見ています。 さて、カラヤンの推薦盤となると、大作からセミ・クラシックの様な軽いものまで残した録音が膨大なので、書ききれる数ではありません。 一応、素直に挙げるとすれば、 ●チャイコフスキーの後期交響曲(4番/5番/6番[悲愴])の録音でグラモフォンとEMI。ウィーンとベルリンで其々複数回有ります。若い頃から晩年までの演奏を繰返し聴いてきました。彼の指揮のどの曲も歴史的評価としての超名盤が有るのですが、今は、其々が愛おしく優劣を付けたくなくなってしまいました(笑い)! みんな聴いて~!何度も聴いて~! (4番)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC4%E7%95%AA-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B000I0S8O2 (5番)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B00069BNYW (6番) http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC6%E7%95%AA-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B000I0S8CO http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC6%E7%95%AA%E3%80%8C%E6%82%B2%E6%84%B4%E3%80%8D-%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%A4%E3%83%B3-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3/dp/B000STC5ME 《実は、ここからが、今回の私の本番!》 私の独断と偏見ですが、切っても切れない仲の二つの演奏! ●マーラー:交響曲第9番 【カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】(1982年9月ベルリン芸術週間の演奏会ライブ録音 グラモフォン)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA-%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3/dp/B00005FJ75 と 【バーンスタイン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団】(1979年10月ベルリン芸術週間に唯一、一度だけ客演した時の録音 グラモフォン)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC9%E7%95%AA-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E7%AE%A1%E5%BC%A6%E6%A5%BD%E5%9B%A3/dp/B00005FHYM の対比的二枚! 【カラヤン盤】彼とベルリン・フィルの組み合わせでの2度目に当る録音です。 ライブ盤を出したがらなかったカラヤンとしては稀有な存在ですが、1回目(注目!79年~80年の意味)の録音があるにも関わらず、彼のたっての希望で実現したライブ盤だとの事!そこには、バーンスタインの影響が大きく有ったと私は見ています。 結果的に、その意味が納得できる気がする集中力と燃焼度を感じるライブの出来に繋がったのではないかと思うのです。 完奏後の彼自身にとっても予測不可能だっただろうと思える神懸り的演奏と思ったからこそ、どうしてもこの演奏を残したかったのではないでしょうか? 【バーンスタイン盤】カラヤンの1回目の録音は、この演奏に刺激されて、直ぐ後にされたのではないかと思うのであります?? 上記と同じベルリン・フィルでの演奏ですが、カラヤンにとっては非常に気になるもう一人のカリスマであったバーンスタインを招いた意味は何だったのかと思ったりもしました。 のた打ち回る様な刺激的な演奏。カラヤンとでは感じられない情熱的なベルリン・フィルのサウンド。バンスタインの鼓動が生み出す血潮がベルリン・フィルに注ぎ込まれカラヤンのマーラーとは、有る意味対照的な音楽が鳴り響く、当に一期一会と言う言葉の本質を音楽で示してくれている様に感じます。 私は、どちらの演奏も大好きです。 カラヤンに特化した質問には、チョッと外れたお答えになったかも知れませんが、カラヤンを因り深く楽しむ為にも、この様な聴き方も試して頂きたく存じました。
- gimpei
- ベストアンサー率33% (262/782)
ご存じかも知れませんが、カラヤンのエピソード。 CDが現在の12インチサイズになったのは、 カラヤンが「ベートーヴェンの第九交響曲を1枚にしたい」と 言ったことからです。当初は10インチも検討されてましたが、 それだと70分もあるこの曲は1枚に収録できないですから。 1983年の演奏のものがおすすめだとか。