1980年代は転勤で博多におりましたが、”カッターシャツ”とは
一体何のことか、と思いました。 語源については、日露戦争にて
”勝った”、縁起がいい、ということで”カッターシャツ”としたと
いう話があります。実際、シャツ生地の裁断についてカッターのような
特製の包丁で切る方が今でもおられるので、その意味で”カッター”
か、と思っていたこともありましたが、”勝ったー!!”が真実の
語源のようです。
”ワイシャツ”は勿論英語の”white shirt"、日本語で書くので
あれば本来”ホワイトシャツ”となるはずですが、英米人の発音を
そのまま日本人が聞くと、ホワイトが”ワイ”に聞こえるので、
第二次大戦終了後、日本が米軍に占領されて以降、”ワイシャツ”と
なっていきました。
私は現在ニューヨークでメンズウエアの仕事をしており、日本へ
出張した際、小売店のセール等で”Y シャツ”、と書かれているの
を見ると、いくら日本語化していると言われても、本当に情けない
気持ちになります。これからは、タイ(ネクタイ)をするための
シャツについては、正しくdress shirt”ドレスシャツ”と言う人が
大半となる日本となっていって欲しいと思っています。
その他、cuff links”カフリンクス”についても、日本では
”カフスボタン”と言って、英語を使っているつもりになっている方
もいるくらい浸透している言葉なのですが、大阪では某漫才師の名前
にもなっている通り、”カウスボタン”と変化しているのは御存知の
通りです。
外来語であろうとなかろうと、言葉を正しく見につけ、本質を
正しく理解すれば、洋服も自然に正しく着れるようになってくるはず
です。着”崩す”という行為は、正しく着ることが出来て初めて
成立するものです。
半袖のシャツを着るからオヤジか、というと、決してそのような
ことはないとは思いますが、もし、”カッターシャツ”にネクタイを
して、というのが前提となっていてのことであれば、やはり国際的な
ドレスコードから見るならば”?”となる行為ではあります。確かに
日本の夏が極めて蒸し暑いのは理解は出来ますが。 また、単に
プライヴェートの時に着てそのように言われたのであれば、これは
その方々の”着こなし”そのものが問題となっているわけで、
せっかくの半袖をさわやかに、涼しそうに着ていない、ということに
なりますか。
お礼
カッターシャツではなく、ワイシャツというんですか。 昔アベック、今カップル、みたいなもんですね。 ありがとうございました。