髪の毛にとって一番良くない状態は,長い時間水分に触れていることです。
キューティクルというタンパク質が水分を吸って軟らかくなってしまい,破損したり傷つきやすくなるのです。
で,髪の毛から話を話しまして,水が一番よく乾く条件は何かを考えてみてください。
いくつかありますが,そのうちの一つは,温度が高いと乾きやすいというのは,たぶん,誰でもすぐに気づくはずです。
もうひとつの条件は,空気の流れがあるとよく乾くというものです。
さて,ハンドドライヤーに話を戻しますと,上記の水分が乾燥しやすい条件がきっちり当てはまっていることに気づかれると思います。
つまり,素早く乾燥する必要がある髪の毛を素早く乾燥するためには,ハンドドライヤーの温風で乾燥することですね。
ただ,何処まで乾燥して良いのかその目安がわかっていませんと,乾燥しすぎてしまい,髪の毛を傷めてしまう結果となることも確かに事実です。
そのため,ハンドドライヤーの音符よりもゆっくりで,自然乾燥よりは早く乾燥させられることから,冷風で乾燥すると髪の毛が傷みにくいという話が持ち上がったのだと思います。
でもね,冷風で乾燥してもキューティクルはやはり水分を吸ってしまいますので,キューティクルの先端が若干開いた状態になりますので,髪の毛の艶は,やはりなんと言ってもキューティクルが閉じた状態になる温風で乾燥した方が得られやすいですよ。
と言うことで,シャンプー後の乾燥法の一例を紹介しておきますので,参考にしてみてください。
1.
お湯に浸して固く絞ったタオルを用意し,まず,頭皮の水分を吸収します。
このとき,頭皮や髪の毛を出来るだけ擦らないように注意してください。
2.
1だけでは水分が残っているところがある場合のみ,同じタオルをもう一度固く絞り直して水分を切り,適当な大きさに広げてから髪の毛を優しく包み,軽く押さえるようにして髪の毛の水分を吸収します。
なお,このときは,絶対に叩いたり擦ったりしてはいけません。
3.
(脱衣所などで)乾燥タオルを用意し,まず,頭皮の水分を吸収します。
このときも1と同じで,頭皮や髪の毛を出来るだけ擦らないように注意してください。
4.
3だけでは水分が残っているところがある場合のみ,同じタオルか別の乾燥タオルで,髪の毛を優しく包み,軽く押さえるようにして髪の毛の水分を吸収します。
このときも2と同じで,絶対に叩いたり擦ったりしてはいけません。
5.
ドライヤーのノズルをはずすか,または,スライドさせて,ドライヤーの風の出口を見た目大きくします。(ドライヤーによる乾燥が終わりましたら,ノズルを元の位置に戻してください)
ドライヤーのスイッチを温風が強くなる方に入れ,ドライヤーを持つ腕を軽く伸ばして,必ず遠目(15~20cmくらい離します)から,ドライヤーの温風を髪の毛の中に送り込み,まず先に頭皮から乾燥させます。
なお,後頭部などのようにドライヤーと頭皮の距離が保てない場所を乾燥する場合は,ドライヤーのスイッチを温風が弱くなる方に入れ直してから乾燥するようにしてください。
また,ドライヤーで乾燥している部分をドライヤーを持っていない方の手で,髪の毛を掻き分けたり,髪の毛を1本1本バラバラにする感じにしますと,頭皮や髪の毛が乾燥しやすく,かつ,髪の毛を焼くなどのトラブルを防ぎやすいです。(火傷には充分注意してくださいね)
6.
5だけでは水分が残っているところがある場合のみ,5と同じ要領で,その部分の髪の毛をドライヤーで乾燥します。
ドライヤー乾燥のポイント
髪の毛の乾燥具合は,「髪の毛にドライヤーの熱が残っている間は,完璧に乾燥したように感じるが,その熱が冷めると髪の毛が冷たくて気持ち湿っているような感じに戻るところまで乾燥」することを目安としてみてください。
また,頭皮の乾燥具合は,髪の毛の根本で判断するようにしてください。
最後に,頭皮を適切に乾燥してありますと,寝癖予防になりますよ。
お礼
ありがとうございます! すごく参考になりました!! 先にできるだけタオルで水分を吸ってからドライヤーで乾かそうと思います。