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「楽屋」とは?楽屋の内容や評判をお教えください
- 「楽屋」という演劇について詳しく教えてください。
- 女性4人が出演する「楽屋」は注目の舞台ですが、内容や評判はどうなんでしょうか?
- チケットは完売しているとのことですが、違う俳優での公演もあるようです。一度観てみる価値はあるのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
『楽屋』は有名ですよ。 劇作家の清水邦夫さんが書き下ろし、1977年にご自身の主催する演劇集団木冬社で初演されました。 チェーホフの『かもめ』を上演している劇場の女性楽屋が舞台で、いわゆる“バックステージもの”の体裁を取っていますが、とにかく女優というものの生き様というか性(さが)というか、情念みたいなものが色濃く描かれています。特に初演以降長らく「女優C」役を演じた木冬社の松本典子さんの演技はすさまじく(もともと彼女のために書かれた戯曲であることもあり)当時のアングラ演劇界~現在の小劇場界でも掛け値無しの“伝説”とよばれることになる名演技でありました。 http://www.cafebleu.net/simizu/play/gakuya.html そういう経緯で、現在もこの戯曲にあこがれる女優や演出家は非常に多く、 ・女優が4人集まれば上演できる。 ・清水さんからの上演許可がとりやすい。 ・舞台装置とか、あまりお金を掛けない方向でも上演可能。 といった条件の良さもあって、現在でも数多くの団体が上演しています。 基本はシンプルな劇ですが逆に、凝り出すといかようにも演出可能(ということは、元々の戯曲の骨格がしっかりしてるということです)ですので、現在の上演での企画は、どちらかというと「お客様は『楽屋』というお芝居はよくご存じである」ことが前提で、「あの演出家が『楽屋』をどのように演出するのか」「あの女優がどのような演技をするのか」というところに焦点があたっている傾向があると思います。 (これまで観ただけでも、こてこてに演出した『楽屋』、さっぱり風味の『楽屋』、ホラーかと思えるばかりの『楽屋』、ひねりワザで「『楽屋』を上演している楽屋の話」とかもありまして、どれも面白いものでした。全てに共通しているのは清水さんと松本さんに対するリスペクトがきちんとあるってことですね。) それはあたかもシェイクスピアの古典劇を現代に上演する企画と似通った風情があります。日本の小劇場を中心とした演劇界においては『楽屋』は、もはや古典中の古典と言って良いかと思います。 そういう意味では観に行く側も、あらすじぐらいは押さえておいた方がよいのかも知れませんね。
お礼
回答ありがとうございます。 そこまで言われると、ぜひ観てみたくなりました! 確認したら、当日の特別席があるらしいので、ぜひ確保できるよう頑張ります(^^ゞ もし、小泉今日子の出演しているものが無理だったら、他の役者さんの舞台を観てみたいと思います。 ただし、内容が面白そうなので、一番初めはあらすじも知らないまま楽しんでみるつもりです。 すみません・・・。 ありがとうございました(^o^)