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クラリネットの教則本・練習方法についてオーケストラなどの場で
- クラリネットを始めて5年くらいになりますが、スランプがあり、基礎から学び直したいと思っています。
- クラリネットの技術や音色だけでなく、オーケストラでの存在感も重要です。表現力や音色の改善、高音域やピアノでの音の美しさなどにも取り組みたいです。
- 練習方法についてもアドバイスを求めており、アイヒラーのスケールを購入する予定です。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 質問者さんのお悩みは、専門家に学んでいない私たちアマチュアを代表していますね。 力量のある方の適切な助言があることを期待してます(*^_^*) ところで市販の本の中にヒントとなるような事柄が幾つかありますが、単行本のほとんど絶版だったり、専門家が書いた雑誌の記事だったりして入手困難です。 そんな中、現在入手可能と思われる資料として山本正治さんが音楽之友社から「うまくなろう!」シリーズのクラリネットを書かれていて、内容の良さから水先案内人替わりの本として推薦します。 この本は、1.楽器、2.基礎練習、3.音楽表現、4.上達する練習と4つのパートに分けて効果的な「練習」について書かれています。 もっとも特徴的なのは、質問者さんのメッセージにもあったアイヒラー先生のスケールの抜粋を示してフィガリングの定石を解説されているところだと思います。つまり音階練習のうちフィガリングのノウハウを得られるからです。 最後にこんなアドヴァイスがあります。抜粋しますね。 完全な引用ではありませんので、もし興味があったら購入するなり図書館で閲覧するなりしてください。 「楽器を吹く技術をマスターするには最低10年くらいかかります。」 「アマチュアにとって大事なことは演奏を通じて自分が楽しむということ。」 「また音楽学校を目指そうと思うくらい楽器を吹くのが本当に好きになったなら出来るだけ早くプロの個人レッスンを受けるようにしてください。独学でもよいテキストがあれば練習の仕方、考え方はある程度勉強できますが、その結果が正しいかどうかは自分では判断できないもの。ですから技術を早く身につけるためには、プロの個人レッスンを受けることが大事です。」 以下は、アマチュア同士としての個人的な印象です。 >クラリネットを始めて5年くらいになります。現在、大学内でオーケストラをやっています。 大学のオーケストラなら専門家をトレーナーとして招聘しているように思ってました。質問者さんのオケはそうではないのですね。 >いままではロングトーンやスケールなどを自己流?(というか先輩から伝授されたものなど)に変化なくやってきたくらいなので.. 私もそれに近いです。 ただ、教則本の課題を示されるだけで具体的な指導は何もなかったです。フィガリングも基本のものだけでやていました。今考えると、ずいぶん時間を無駄にしたものです。 >ちゃんと教則本を目的に応じ数冊探して取り組もうと思いましたが、ネットで調べただけでもたくさん教則本が見つかり、なにがよいのかわかりません。 銀座のヤマハで、バンドの指揮としてお世話になった専門家の方が中学生の個人レッスンをしているところに偶然出くわしたことがあります。初心者らしく2オクターブぐらいの狭いスケールを仏語の教材を使ってやっていました。これが実力ついてくればアイヒラーのスケール本まで発展するのでしょう。 あくまで教則本(メソッド)や練習曲(エチュード)は、実力次第で選択されていましたよ。 専門家の方というのは色んな種類の教材がどのレベルの生徒に合うかというノウハウが確立されていると感じました。 >ある楽器屋さんのサイトで定番!とかかれていたものだけでも、ランスロの26のエチュードや若いクラリネット奏者のための分散和音、各練習曲集、クローゼの日課練習課題、イエッテルのクラリネット教本第二巻、ベールマンやブランクーの練習曲集…などなどたくさん出てきました。なにがよいのでしょうか? 例えば、東京・東陽町のビュッフェ・クランポンや銀座のヤマハのような教材が豊富にあるところに行き、それらを自分の目で内容を確かめて自分の現在の実力に合う合わないの判断が必要に思います。 >私が自分に今必要だと思っていることは、クラリネットそのものの技術や音色のほかにオーケストラのなかで上手く存在できるクラリネットとしての技術や音色です。具体的には プロなら適切なオーケストラ・スタデイも範疇でしょう。 >・表現力(基礎練習だけでなく練習曲にもトライしたいと思っています。) 単に表情の付け方ではなく、音楽様式を学ぶ必要があると思います。 時代時代にあるいは作曲家の流儀として、同じ音符でもどのように演奏すべきなのかといったことです。 >・音色(中音域が苦手です。息がもれてなかなかはっきりした音がだせません。自分の音色はやわらかめです。曲に応じた音色が出せるようになりたいです。) 選んだマウスピースを含めた仕掛けや楽器にも問題がありそうです。 >・超高音域がすんなりだせるようになりたい 1枚のリードでそれが出来るようなリードは、ほとんどありませんよね。低音から超高音までバランスよくなるリード..ある意味理想ですもの。プロが演奏会にかけるぐらいの枚数を買わないと(^^; >・ピアノのとき、フォルテのときの差や音が奇麗になりたい。特にピアノで素敵な音が出せるようになりたい 西欧に留学された方が先方の先生に最初のレッスンの後に2番のリードとマウスピースを渡され、これでよい音が出るようになるまでレッスンに来るなといわれ、四苦八苦して吹けるようになったという逸話を聴いたことがあります。クラリネットは、多彩な表現のピアノが美しい楽器なのだから、そんなに表現に乏しいピアノしか吹けない仕掛けではだめだ。フォルテはトロンボーンに任せれば宜しいということだそうです。 >・リードミスゼロ化 私も課題です。大きな音を要求され息を入れすぎたり、リードをケチってバランスの悪ものも使っちゃうのがいけないんだとは判っちゃいるんですけど..(--; >などです。ソロも多いのでしっかりした音で表現力をつけたいです。 以上の質問者さんの希望は、プロの個人レッスンを通じて解決できる問題ですね。 教則本ですが、私に聞かれたときには、入手しやすい教則本として全音楽譜出版社のS・ベリソン編纂の「クローゼクラリネット教本1」と「同2」を薦めてます。ただ、楽器の取り扱いの説明がまったくありませんので、大橋幸夫先生の「クラリネット教則本」か山本正治先生の「うまくなろう!クラリネット」とセットで(笑)。 これをはたで聴いていても「美しい」を思えるように演奏できるなら何もいうことがないのですが、大抵の場合(自分も含めて)荒っぽくて画一的な演奏で終わってしまいがちです。 ここは、やはり愛の鞭をいただける師匠が欲しいですね(゜o。)☆\ばきっ
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- A88No8
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こんにちは 日本吹奏楽学会が編集した「新子楽器学体系」の第5巻にパリ国立音楽院エチュード・プログラムが紹介されていましたので引用します。 [Leduc] L.30 ETUDES DE AUMONT KLOSE L.60 ETUDES PROGRESSIVES ET MELODIQUE DE P.JEANJEAN (3冊) L.40 ETUDES DE BLANCON (2冊) L.30 ETUDES CAPRICES DE CAVALINI L.20 ETUDES DE BITSCH L.6 ETUDES DE BACH L.14 ETUDES DE KLOSE.DELECLUSE 20 ETUDES DE ROSE L.20 ETUDES DE VIRTUOSITE DE PERIER L.28 ETUDES DE GENRE ET D'INTERPRETATION DE PERIER (2冊) L.16 ETUDES DE FERLING VACELIER L.12 ETUDES DE P.M.DUBOIS L.20 ETUDES DE CAPELLE (2冊) L.10 ETUDES DE GABUCCI L.16 ETUDES DE MODERNE DE P.JEANJEAN L.15 ETUDES DE DE BACH [Billaudot] 10 ETUDES DE CONCERT DE J.S - COLLERY L.22 ETUDES MODERNE DE PERIER L.15 ETUDES DE J.RUEFF 7 DIVERTISSEMENTS DE CAMPAGNOLI L.8 DIVERTISSEMENTS DE MILUCCIO L.3 RECUEILS SONATES CLASSIQUE DE PERIER (3冊) [Billaudot] 18 ETUDES DE PERFECTIONNEMENT DE P.JEANJEAN L.14 GRANDES ETUDES DE DELECLUSE L.6 ETUDES MODERNE DE RUGGIERO L.10 ETUDES ATONALES DE RUGGIERO L.17 CAPRIECS DE PAGANINI L.14 ETUDES DE BOZZA
お礼
ありがとうございます。たくさんありますね・・・検討してみます。
- A88No8
- ベストアンサー率52% (836/1606)
こんにちは #1の補足です。 東京・新大久保のとある楽器店で「アイヒラーのスケール(Scales for Clarinet: Rolf Eichler 国立音楽大学2008年4月10日23刷)」を買ってきました。定価¥1050です。 すみません。 序言に「この音階練習は初心者のために考えられたもので、出来るだけはやくクラリネット演奏の基礎知識を身につけさせるのが目的である。 ..」とあり、修了したら「イエッテルのクラリネット教本第2巻(in Klarinetten-Schule,vol.2: Rudolf Jettel)」を推奨するとありました。 内容は、12の長調と12の短調について7つの音階パターンが延々と書かれているのと半音階1パターン、付録として「吹口(アンブッシュア)とレガートのための練習」2パターンが書かれています。 大きさがB3サイズでしょうか..でっかいです。 故大橋幸夫先生の練習上の注意があるほかは、運指などのヒントはいっさいありませんので、自分で運指を書き込む必要があると思いますが、それには都合のよいサイズです。 半音階の課題は、1パターンしかないので次がイエッテルさんなのでしょう。 $蛇足 大橋幸夫先生の「クラリネット教則本」も買ってきました(持っているものは、表紙に「東京芸術大学吹奏楽部編纂」と書かれている古いものなので)。 内容が、時代に合わせて(1983年時点)見直されていたのとピアノ伴奏譜付きの独奏曲集が追加されていたのが新鮮でした。 音階練習は、アイヒラーからb4つ、#4つの長調に関して4パターンが抜粋されていて、半音階はアイヒラー+1パターンとなっていました。 $蛇足の蛇足 銀座ヤマハでクラの個人レッスンを盗見したときに使われていた教材が判りました。 J.R.GROUSSAIN の GAMMES ET ARPEGES 1er CAHIER でした。 音域が2オクターブ程度でアイヒラーほどマニアックでないので使われたのでしょうか.. アイヒラーよりは、ヒントが多いです。が、フランス語なので読めない(=判らない)です(笑) これには、2eme CAHIER(たぶん第2巻とかの意味だと思う)もあります。 >でも、こう考えてみると、上手くなるには、トレーナーとかリードとか、どの程度までを求めたいのか。どこまでお金や時間をかけられるかにもよりそうですね。 その通りだと思います。 自己流で苦しむのではなく、王道で学ぶのが早道なのでしょう。 だから、音大の授業料は高いのでしょうかね(--; 音大出た方が大抵そういわれるので(^^;
お礼
とてもとても詳しい回答、ありがとうございました! 正直、ここまで詳しい回答がくると思っていなかったので感激しています。 まずは教則本についてですが、お勧めしてくれたものについて検討してみます。 「うまくなろう!クラリネット」知っています! でも昔パラパラ眺めていた程度なので、ちゃんとやってみます。 東京など都会とは離れたところに住んでいるので、なかなか大手楽器店に直接行くことができず、、、 銀座のヤマハとか、凄そうですね。いってみたい。(切実) トレーナーについてですが、たまに呼ぶときもありますが、年に数回程度で、ほぼありません。金銭的な面でなかなかトレーナーを呼ぶのが厳しい状況にあります。割と小さな大学なので・・・ わたしも師匠が欲しいです。 その他練習アドバイスも参考にさせていただきます。 でも、こう考えてみると、上手くなるには、トレーナーとかリードとか、どの程度までを求めたいのか。どこまでお金や時間をかけられるかにもよりそうですね。