離着陸の速度、巡航高度、いずれも平均値を取ることがどれほど意味があるかわからないほど幅があります。
ご質問の意図が好奇心なのか、学術研究が目的なのか、そのあたり補足いただければもっと的確に答えられると思うのですが。
値に幅がある理由は、まず機種(ボーイング747とかエアバス320とか)により速度は違いますし、同一機種でも重量、推力設定、フラップ(翼についている装置)角度の設定によって速度は変わります。さらにここで決まる速度は空気に対する速度であり、地面に対する速度は環境要因(風、気圧、温度)によりさらに変化します。気圧と温度による違いは割と小さいですが、風の影響は大きく、向かい風が強い場合には例えば離陸速度が200km/hでも時速50km/hの向かい風なら対地速度150km/hで離陸することになります。
(ついでに補足すると、飛行機の速度計は対気速度計で、空気に対する速度を計る仕組みになっています。ただしこれも高空では空気が薄くなったり、飛行速度が速いと空気の断熱圧縮の影響などがあり、必ずしも真に対気速度とイコールでは有りません)
以上のような事情があり、正確に答えるは難しいのですが、
羽田、成田に共通してよくある機種、B747-400で言えば、国内線の重量だとだいたいの離陸引き起こし速度は無風で250km/h~260km/hくらい、長距離国際線の重量だと260km/h~280km/hくらいになります。
着陸速度も離陸速度同様、さまざまな要因で変化しますが、大雑把に言って上記前提で言えば260km/h前後と思っていただいていいと思います。離陸と違い燃料消費後の重量は国内線国際線の違いによる差は小さくなりますので、重量の違いによる値のばらつきは離陸の時よりは小さくなります。
飛行中の平均高度について、
これは水平飛行中の巡航高度ということでしょうか。
これもすごーく幅が有ります。
飛行距離、重量、その高度における風と温度、空気擾乱(揺れの原因になる)などを考慮して巡航高度は都度決められています。
典型的な高度は、国内線で2時間以上の路線なら、ジェット機なら10700m~11900mくらい。東京-大阪のように1時間くらいなら7900m前後。このへんがよく使う高度です。
国際線の場合は、最初のうちは燃料タンクに燃料が多いと高く上がりたくても上がれず、最初の巡航高度は7000mくらいになりますが、燃料消費して重量が軽くなるに従い高度を上げていき、最終的には12000mくらいに上がるのが一般的です。ちなみに高く上がるのは燃費が良くなるからです。
貿易センターのテロの件はよく知りません。
速度制限に言及されている方がいらっしゃいましたが、
10000ftまたは3000m以下250kt=463km/hの制限はアメリカでも一般的です。ただしこれはすべての空域では有りません。航空管制区のうち国土交通大臣が告示で指定した空域に適用される制限です。実質的にはかなり広範囲に適用される規程ではありますが。
ただ、テロリストがそこまで遵法精神があったとは思えませんし、降下しながら突っ込んでいるようなのでもっと速度は出ていた可能性は高いと個人的には思います。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。 質問した意図は単に好奇心からです。 巡航速度は大体知っていたのですが、離陸速度、着陸速度はどうなんだと思って質問しました。あんな大きな物体が、(地上で)新幹線か、それよりも速い速度を出すなんて驚きです。ちなみに東京や、千葉の東京より(船橋あたり)で見る飛行機の高度はどれくらいなんでしょうか。その時によって大幅に変わるとは思いますが、大体でいいので教えてください。 それと、マッハとは音速と聞いた事があります。中学、高校では音速は大体340m/sと習いました。そうすると、時速は1224km/hになります。つまり、マッハ1は時速1224km。 しかし、マッハ1はちょうど時速1000kmのときだと聞いたこともあります。どっちなんですか?よろしくお願いします。