HPやDell,IBMのブレードの場合、ホストバスアダプタ(HBA)は、ブレード側に実装をします。
当然ながら、ブレードにはPCIスロットが無いので、HPの場合は「メザニンカード」と呼ばれる、特殊な形をしたHBAをブレード側に差し込みます。ただ、形が違うだけで、普通のHBAと機能としては全く同じです。
そのカードで生成された信号をエンクロージャの背面まで持って行き、そこにSANのファイバの終端装置を設置して光に変換し、SANに接続します。ですので、通常のHBAと異なるのは、電気信号を光に変える部分がカード本体にあるか、エンクロージャ背面にあるかの違いだけです。
ですので、WWNは全てブレード単体側に実装されたHBA(メザニンカード)に書き込まれています。
では、HPのバーチャルコネクトを利用すれば、ブレードやHBAが交換されてもアドレスは維持されるのですが、どのようにアドレスを維持しているか、というと、まず、バーチャルコネクトのモジュールに対して、「エンクロージャのスロット1は BBBB というアドレスにしてほしい」と予め設定をしておきます。スロットに設定を行なうのがポイントです。
次に、そのスロットにブレードを差し込みます。当然ながら、BBBBというアドレスではないブレード、HBAが差し込まれることになります。そのブレードの電源を入れると、ブレードは毎回、バーチャルコネクトのモジュールに「僕はCCCCというアドレスなんだけど、そのままでブートして良い?」と訪ねます。すると、バーチャルコネクトモジュールは、さきほど設定した内容を参照し、「君はBBBBになってください」と、指令を返します。その指令をうけたブレード上のHBAは、自らのアドレス記載しているフラッシュROMを「CCCC」から「BBBB」に上書きを行ないます。
HBAは元の「CCCC」というアドレスは上書きされても、記憶しています。ですので、ブレード自体が再起動がかかったり、引き抜かれたりすると、勝手にもとのアドレス「CCCC」に戻ります。
HBA自体のアドレスが、途中変換ではなく、元から書き直しているので、OSから見てもBBBBになっているのもポイントですね。
お礼
返答の程,有り難う御座います. 非常に分かり易く,助かりました!!