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高須クリニックのCMコンセプト
グンモーニング、ミスター高須! ですとか、院長が砂漠をクルマで駆け抜けたり、 格好付けているシーンとか、 笑ってしまいそうになるのですが(失礼!)、 あのCMの目的って何でしょう。
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実は、病院の広告というのは非常に難しいのです。 病院の広告で表現できる内容は、医療法という法律で非常に厳しく規制されています。 それは端的に表すと「公に認められた客観的な事実しか言っちゃいけないけど、他の病院と比較しちゃダメ」といったもので、時には診療科の名称さえ広告できないことさえあります。 「ウチの病院はここがこんなふうにいい!」と訴えることが、ほとんどできないのです。 一例を挙げると、坂下千里子が出演している品川近視クリニックのテレビCM。 放映開始直後のナレーションは「あなたは何派ですか? メガネ派? コンタクト派? 私はレーシック派」でした。 ところが現在では「私は…」で終わり、“レーシック派”という言葉がなくなっています。 これには2つの理由が考えられ、レーシックという手術方法が公的(=厚生労働省)にまだ認められていないこと、「私はレーシック派」のセリフが坂下自身が体験し薦めているように受け取られかねないこと(たとえ事実でも広告で言ってはダメ)から、削除するよう指導があったのでしょう。 高須クリニックも「グッモーニンドクタータカス」とか「YES!高須クリニック」とか、病院名と院長名くらいしか内容のあることを言っていませんよね。 病院の広告にはもうひとつポイントがあります。 それは“ウェブサイトは広告ではない”と厚生労働省が認めている点です。 だからもう、病院のサイトは、けっこう言いたい放題になっています。 やはり品川近視クリニックを例に出すと、坂下ほかの有名人によるレーシック手術体験談など、広告では絶対に言えない内容が盛りだくさんです。 というわけで、広告はウェブサイトへの案内役が第一の目的になることが多く、とにかく病院名やURL、検索キーワードを覚えてもらうだけになります。 つまりコンセプトなんて二の次、ただ病院名と、どんな診療を受けられるのかのイメージを植え付けるしかないのです。 あえて病院名の告知以外のアピール内容を挙げるとすれば・・・ ・院長の活動的な若々しさを見せ、高須クリニックでの美容術による若返りの効果をイメージさせる (高須院長自身、院内で施術を受けているようですが、もちろん広告では言えません) ・世界を飛び回る院長の姿から、グローバルスタンダードな高須クリニックの施術レベルをイメージさせる ・ゴージャスなくつろぎのイメージを視聴者に植え付け、費用が高いこととそれに見合う価値があることを思わせ、来院者を自分の持つ資産レベルから選別している ・同時に、親しみという相反するイメージも与え、来院者への敷居を低く感じさせる すべて“イメージ”でくくれる=具体的でないところも、またポイントですね。
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- mimizumizu
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私も笑えます。あのCM 郷さんがドバイを旅したり、ヘリから縄梯子でおりてきたり、突然猫の目がキラーンと光ったり・・・ 質問者さんの >グンモーニング、ミスター高須! も読みながら脳内で再生されて(もちろん歌つき)一人で大笑いしてしまいました。 で、考えてみるとここまで完全に脳内再生できるCMってなかなかないですよね。 あの一見意味不明なCMのCM効果はかなりすごいのでは?と思いました
補足
ありがとうございます。 私が思うのは、長い間、これだけの回数をスポットで打つと、 たぶん出稿料100億円はいくと思うのです。 直接のターゲットにはなりえない男性の私でも これだけ接触しているのですから、相当なものでしょう。 それなのに、あんな安易に見える手法をとる意味がわからないのです。 扱いは、やはり電○さんなのでしょうかね。 それかもしかすると院長が自分で絵コンテ書いて、この通りでいいよ! と一言いったとか・・・(笑)
- nosutaruzi
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社名を覚えて貰うのが目的かもしれません。 あとお高いイメージを消して、行きやすくなる。 だけどCMはあくまで社名を知って貰う事……なので、インパクト。かも。
お礼
お礼遅れました。 大変興味深く、読ませていただきました。 医療法ですか。厳しすぎるといわれている薬事法と似ていますね。 いや、それ以上ですね。 WEBサイトが広告ではないという話も、変わるのは時間の問題でしょうか。 いろいろな話を聞かせていただき、非常に参考になりました。 ありがとうございます。