試合によるでしょうね。
アマチュア以下のレベルであれば、5回10点差は「実力差」です。
勝敗を決める必要がある大会なら、コールドゲームで十分でしょう。
下手にそれ以上試合を続けると、集中力の低下に伴う怪我や、無駄にたまる疲労が心配です。
草野球や練習試合など、勝敗が必ずしも重要でない試合であれば、当事者が決めれば済むことです。
プロ野球の試合でコールドゲームを実施していないのは、それが「興行」だからです。
9回まで野球をやるという興行を見るために観客はお金を払っているわけですから、雨が降っていないのなら、試合は続けるのが妥当でしょう。(もちろん、選手の給料に直結する個人記録という、職業野球に特有の事情もあります)
さて、WBCです。
日本語のWBC公式サイト(日本野球機構、アサヒビール)には、大会の目的に関しての肝心の記述が見当たりません。
かと言って英語の公式サイトは翻訳に今ひとつ自信が持てないので(汗)、信頼性の面で劣りますがWikipedia日本語版より引用します。
>メジャーリーグ(MLB)では米国国外出身の選手が増え続けており、また野球界の発展のためにもさらなる国際化は必要不可欠との認識があり、メキシコや日本で初めてのMLB開幕戦を行うなど「グローバル戦略」を掲げて来た改革派のメジャーリーグコミッショナー、バド・セリグの提唱により、関係各所でプロ選手(特に国際野球連盟(IBAF)に参加していないメジャーリーグ選手)参加による真の世界一を決める国際大会の開催へ向けて協議がなされて来た。
>(中略)
>MLB機構はこの大会をオリンピックに代わる野球界主導の最高峰の国際大会として育てたい意向である。
>(中略)
>MLBでは夏のオールスターゲームが別名"Mid Summer Classic"、同様に秋のワールドシリーズが"Fall Classic"と呼ばれている。"World Baseball Classic"という名称には、これらの重要な公式行事と同格であるというメジャーリーグ機構の大会への思いが込められている。
MLB主導の大会なので、興行という側面も少なからず見受けられますが、第一の目的は野球の国際化、世界大会の必要性にあるようです。
予選を勝ち抜いた精鋭が集う他競技の世界選手権・ワールドカップに対して、WBCは普及している国が全て出場チームになることもあって、正直に言えば「本大会」に相応しくない実力差のある対戦が組まれる可能性もあります。
例えば9回まで続けた結果として20点以上の差がついてしまうと、それこそ「世界大会」の格に関わってきます。
参加するのはプロやトップアマチュアの選手ですから、怪我については自己責任とも言えますが、無用な怪我なら避けるに越したことはありません。
また、代表メンバーを大会の途中で入れ替えることは制限されていますので、勝敗がほぼ決した試合を続行することは、投手陣のやりくりを大変にするデメリットがあるとも言えます。(WBCには球数制限、連投制限のルールがあるので尚更です)
前回大会では、失点率という順位決定ルールがあるにも関わらず、これに影響を与える守備イニングがコールドゲームや延長戦で左右されるという問題点がありました。(そもそも、得失点差や得点・失点数に優劣をつける文化のない野球で、このような順位決定方法に無理があったわけですが)
今回大会はこれが改善され、単純に「試合に勝ったか、負けたか」で勝ち抜けが決まります。
したがって、その目的が7回終了時点で達せられたと判断できれば、選手も審判も観客もダレてくる「消化試合」を続ける必要はない、という判断なのでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 やはり本大会は、興行性より、本当の強いチームは!?が目的なのでこうなっても仕方ないのですね。 プロ野球でやられると、個人記録などに影響ありますし。 『最後まであきらめない』という精神には・・・う~ん・・・反してしまうのでしょうか。