DVDとは全く別次元の出来です。
「多少飛び出る」程度でも仕方ないと期待しすぎないようにしていましたが、そこはU2、3Dという形式を上手に使った作りになっていました。
実際のライブを何度観ても決して味わえない要素が、この映画には詰まっています。見所も沢山ありました。
常に一番良い場所からライブを観ることができます。平面の画像を見ている時に感じる紗が掛かった様なよそよそしさがなく、「そこにいるメンバーを観る」「ライブを実際に体験する」という感じが味わえます。
ドラムセット周りの様子がよくわかったり、エッジがキーボードまで移動したりギターを持ち変える姿をすぐそばから観察したりなど、3Dであるだけで受け取ることのできる情報量がこんなにも違うものかと驚かされました。普段は要らないとさえ感じる観客席の俯瞰の場面も、空中から実際に見下ろしている様で臨場感抜群です。
米国で大人気のティーンアイドルのフィルムコンサートで観客が総立ちになったと聞き、メイン観客層である女子小学生ならではのほほえましいエピソードだと思っていましたが、3Dだったと知り納得しました。
演奏の出来と観客の盛り上がりは文句なしです。終盤の流れは特に素晴らしく、映画館で座って観ているだけなのに引き込まれました。
新し物好きな彼らのおかげで面白い経験ができ、素直に楽しかったです。あと何度か見に行くつもりです。
単純に3D映画を体験する機会としても、U2のライブを破格の値段で気軽に体験する機会としてもおすすめです。
U2をお好きな方でしたら、今この映画を観る意義は十二分にあると思います。
現在のU2がこうした形で後世に残るのが嬉しいです。ただ、再演の可能性を考えると、今観ておくに越したことはないとも思いますが。
3D映画を観るのに最適な座席は、通常の場合とは違うそうです。また、劇場によって上映方式が異なるようです。詳細はご検索ください。
お礼
プロのライターのレビューかと思うほどすばらしいご回答、ありがとうございます!IDから想像すると、あなたもU2ファンの方ですね? 去年、クイーンの「ロック・モントリオール」やストーンズの「シャイン・ア・ライト」を見ました。音響はさすがに映画館だけあって臨場感が味わえましたが、画面は迫力はあっても、しょせんは平面画像だな~と思い、もう一度見たいという気持ちにはなりませんでした。 あなたのご回答を読んでいて「行ってもいいかな」と気持ちが動き始め、「あと何度か見に行くつもりです」の一文を読んで、「映画館まで遠いけど、絶対見に行こう」という気になりました。3D映像も期待できそうですし。何より、来日しても地方に来てくれず悔しい思いをしているU2ファンにしてみれば、こんなありがたい映画はないわけですしね。