体験談ですが、参考になるかもしれないと思い回答させていただきます。
私も、大学生になった頃から十数年、アトピーに悩んできました。病院も色々行きましたし、ステロイドもしょっちゅう塗っていて、もうストロングクラスのステロイドでないと効かない状態でした。しかも年々症状が酷くなってきて、ステロイドに疑問を感じていました。そのような時に、阿保徹先生の「免疫革命」という本を読み、ステロイドに依存していてはいけないと実感し、脱ステロイドを指導してくれる病院を探し、治療に望みました。
治療といっても、ほとんどが「生活指導」です。その先生の持論は、「アトピーは根本を変えなければいくら医療行為をしても治らない」でした。薬は、飲み薬がエルピナン(かゆみ止め)・アレルナート(食物アレルギーを予防する)・ハイチオール(新陳代謝を良くする)、塗り薬が亜鉛華軟膏でした。ただし、脱ステの初期は、薬が効いているのか疑問に思うぐらい症状が酷かったです(簡単にその症状を抑えてしまうステロイドって…)。
脱ステを自力で行う方も多いですが、私としては脱ステに協力してくれるお医者さんの下で行ったほうがいいと思います。まず、血液検査で何にアレルギーが出るか調べることが大切。それに、脱ステ中は肌が弱くなっている状態で細菌感染が起こりやすくなります。私もヘルペスにかかってしまい、そういうことが起こったときにやはり診てもらえる方がいいと思います。また、強いステロイド依存があると、突然ステロイドを止めてしまうのも危険なので、お医者さんの指導があったほうがいいと思います。
それでは、アトピーを治すために実行したことを書いていきます。こんなのやってられない、と感じると思います。でも、私はあの痒みや、汁地獄、落屑地獄は二度と繰り返したくないので、治った今も続けています。
*水道水*
・水道水を飲まない。
・お風呂に塩素を中和できる入浴剤を入れる(ビタミンCです)。
・シャワーヘッドを塩素除去できるものに変える。
*食事*
・油を変える―オメガ3系の油を使う。私はナタネを使っていますが、油は選ばないとダメです。多くの油は、たくさんの量を取るために石油系溶剤で原料を溶かした後に熱を加え、溶剤を揮発させたものですから。本当に安全な油は高いです・・・。
・ショートニングを摂らない。人工的に作られた油で、体に悪い成分のようです。「植物性油脂」とあってもショートニングの可能性があったりするらしい。
・スナック菓子やチョコを控える。
・砂糖を控える。毎日甘いものを食べていましたが、今は週イチぐらいにしています。
・化学調味料や添加物を摂らない。スーパーで買い物をするときは裏側をしっかり見て、なるべく添加物の入っていないものを買っています。
・肉や卵を控える。食べるときは質のよいものを。抗生物質の餌を与えられていないお肉や卵が望ましいです。私は牛肉と豚肉はほとんど食べずに、鶏肉を食べています。
*その他*
・洗剤は敏感肌向けのものにしています。特にシャンプーは顔にもかかるし重要だと思います。ただ、石鹸シャンプーはごわごわしてあまり好きではないので、病院で薦められた資生堂の2e(ドゥーエ)を使用しています。
・血液検査の結果ダニアレルギーが酷かったので、ダニ防止の布団(ダニゼロック)に変えました。
これだけやると、何をした後にアトピーが酷くなるかが分かります。私の場合は、添加物や化学調味料です。安さが売りの外食チェーンに行くと、必ず調子が悪くなります。食事に誘われたり、訪問先で出されたものや頂き物にもヒヤヒヤしてしまいます・・・。
この生活を半年続けた結果、アトピーだと分からないぐらい肌がきれいになりました。今は再発の予防も兼ねて、進藤義晴氏が推奨する「冷え取り健康法」も追加して行っています。私は、アトピーは間違った生活から起きる病気だと実感しました。薬を色々試す前に、是非、生活を見直してみて下さい。