1995年3月の上旬
記念受験した国立大学の合格発表の日
記念受験をしたことすら忘れ、すでに進学を決めていた私立大学のパンフレットを読み、一人暮らしに思いを馳せていた私に、高校から帰ってきた妹は言いました。
「生物のH先生が、『お姉ちゃん、おめでとう』って言ってた。」
これを聞いた両親は「3人姉妹弟の中で、せめてお前だけは金のかからない大学に行っておくれ」と言いました。
翌日、悩んだ私は担任とH先生を訪れ、希望の資格が取れるがレベルの低い私立と、資格は取れないがそこそこのレベルで金のかからない国立、どちらに進学するかを相談しました。
両者の意見は真っ二つ。
答えのでなかった私は、失意のうちに帰宅し、両親と対面します。
さぁ、ここからが私のその時です。
私大で取れる資格は、父の後を継ぎたいと、高校入学時から追いかけてきた夢でした。
父も、「お前は見込みがあるから、是非跡を継いで欲しい」と言っていました。
この事を両親に話し、「お金はかかるが、私立に行かせて欲しい」と訴えたところ、帰ってきた父の一言が、私の人生を決めました。
「お父さん、そんな事言ってへん」
言葉を失いました・・・・。
さぁ、これが本当の事と思うか、作り話と思うかは、あなた次第(笑)
あの口調で読むと、結構面白い話になったんじゃないでしょうか?