何故民放なの?と言われても、「日テレでやってるから」としか答えようがないですが(笑)、「なぜNHKみたいなの?」であればお答えできると思います。
笑点は1966年に立川談志さんが企画して始めた「寄席バラエティ番組」で、既に43年の歴史があります。当時は民放も今のようなバラエティが無く、今では信じられないでしょうが「笑点」は爆笑番組だったのです。
他にその手の番組と言えばNHKの「ジェスチャー」、「シャープさんフラットさん」、「私の秘密」、民放の「底抜け脱線ゲーム」、「アップダウンクイズ」、「ズバリ当てましょう」など、みんな同じようなテンションでした。
その後、民放はスポンサーの顔色をうかがい、視聴率を気にしながら世相の移り変わりを反映した番組作りを余儀なくされ、ある意味では先鋭的に過激に、ある意味では低俗に、急速に様変わりをしていったのです。
具体的に言えば東京の「コント55号の裏番組をぶっ飛ばせ!」「8時だよ、全員集合!」、「巨泉前武ゲバゲバ90分」大阪の「ヤングOh!Oh!]の登場が現在の民放バラエティの源流だと思います。
そしてスポンサーがなく聴視料に依っているので視聴率も気にしなくて良いNHKと、なぜか「笑点」だけがその流れから外れて現在に至っています。そのため「笑点」だけがNHKの様に見えるんだと思います。
ではなぜ「笑点」だけが様変わりせず残ったのかは、おそらくですが、視聴者のみんながみんな時流に乗りたい訳じゃなく、例えばお年寄りなんかも安心して理解が出来るお笑い番組も必要じゃないかと言うことでしょう。だから「笑点」も「水戸黄門」も必要なのです。
銭湯や公衆電話が無くならないのと同じかも知れません。
お礼
納得定食です。 ありがとうございました