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読後、不登校・登校拒否の人が学校に行くようになった本をお教えください。

木藤亜也 さんの『1リットルの涙』(文庫本)の裏表紙の 折り返しに 《登校拒否の息子が読み、学校に行くようになりました》 という43歳のお母さんのメッセージが 記載されているのですが……このような本を、 できるだけ多くお教えください。

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noname#77271
noname#77271
回答No.2

不登校の人にお薦めという本になるのかは分かりませんが、心に響くという点で参考になればと思い回答させていただきます。 昔私が大学受験を失敗して浪人していた頃、姉の勧めで読んだのが『ゲド戦記』で有名なアーシュラ・K・ル・グイン さんの母親、シオドーラ・クローバーさんの書いた児童書、『イシ―二つの世界に生きたインディアンの物語』でした。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%82%B7%E2%80%95%E4%BA%8C%E3%81%A4%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A9-%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC/dp/4001106906/ref=pd_bxgy_b_text_b 当時は高校生でもないので、昼間出歩くと唯でさえ童顔な私は補導員に質問攻めに遭いますし、学費の足しにとバイトをしていてもおどおどしていてミスばかり。 社会人でもなければ、学生でもない。 何の肩書きもないので、当時はまだそんな言葉はなかったけれど、まさに「ニート」と呼ぶのにぴったりな存在でした。 中途半端で何のために生きているのか分からない毎日でした。 夢はあるつもりでいたけれど、こんなにダラダラ過ごしていていったい何の意味があるのか?社会から取り残されていくだけで、どうやって生きていけばいいのか? 生き方が分からない…。 難しい話や複雑な生き方よりも、昔からずっと変わらずに人間が人間らしくある――そんなシンプルな生き方を知りたいと本気で思っていました。 その様な心中を察して姉が勧めてくれたわけではないと思いますが、『イシ』は正にそんな物語でした。 イシはアメリカ・カリフォルニア州に先住していたヤナ族インディアンのうち、ヤヒ族最後の実在した人物です。 もう、20年以上前に読んだので(出来ればもう一度読み直したいと思っています)細かいところは覚えていませんが、イシは白人によるゴールドラッシュがもたらした開拓の波と虐殺から逃れるべく母親、祖母、いとこと言ったごく近い身内と共に隠れながら生活します。幼い頃の穏やかな生活から打って変わって隠れながらの生活です。そんな中にあっても彼らは先達の教えを守り、生きる知恵を発揮して自然と上手く折り合いを付けながら暮らしていきます。苦しいはずの生活の中でも優しさ、いたわりの心を忘れずに、家族は寄り添いながら生きていきます。 でも、そんな生活も終わりを告げ、家族と生き別れたイシはもう一つの世界、白人による近代文明社会で暮らすことになります。この時のイシを支えたのがル・グイン さんの父親であるアルフレッド・L・クローバー博士です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B7 こちらは読んだことがありませんが、大人向けに出版された『イシ―北米最後の野生インディアン 』 もあります。児童書版と共に岩波書店から出ています。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%82%B7%E2%80%95%E5%8C%97%E7%B1%B3%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E9%87%8E%E7%94%9F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%B3-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%BA%AB%E2%80%95%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC/dp/4006030851/ref=pd_bxgy_b_text_b (考え過ぎかも知れませんが野生の意味を辞書で引くと“1 動植物が自然に山野で生育すること。2 人が教育などによって整えられたりせず自然のままの状態で育つこと。”――とあります。物語を読むとイシたちは博識だし、隠れながらの生活の中でも食事の後には食器を洗って片付けをしていたし、髪を切って身だしなみにも気を使ったり、足跡を消して追われないように工夫もしていたので、私には野生という言葉が何処かしっくり来ません。) 私が読んだイシの物語は児童書だったので、かなり血なまぐさい表現は避けられているそうです。(それでもやはり解るようには書かれています。)大人向けに出版されたものと比べると学術書としては評価が下がるのかもしれませんが、一般向きに書かれた小説と比べてもなんら遜色はないと思います。 この本を読んだときは、これまでの西部劇に出てくるようなインディアンと一括りで呼ばれていた人達のイメージが変わり衝撃的でした。 逃げ延びる生活の中でも生き生きとした生命力が感じられ、何よりも訳が美しく、話の内容は悲惨な場面も多いのに、時におとぎ話のような幻想的なシーンもあります。 太古の生命力と現代を結ぶ不思議で余韻の残る物語です。

formidable
質問者

お礼

ありがとうございました。 原文を読んでみたくなりました。 <ひきこもり><不登校・登校拒否>の本人・家族etc.の ROMの人にも参考になったでしょう。

その他の回答 (1)

  • Lamune859
  • ベストアンサー率14% (16/114)
回答No.1

学校に行くようになったという本は知りません。 登校拒否のときって、結構悩んでいるんですよね。 そのときの気持ちに、響くのではないかと思われる本は知ってます。 「西の魔女が死んだ」(作者:梨木香歩) 心が、とても温まる作品です。 不登校だった頃に、こういう祖母がいればなあと思いました。 作品の説明のURL載せときます。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E3%81%AE%E9%AD%94%E5%A5%B3%E3%81%8C%E6%AD%BB%E3%82%93%E3%81%A0
formidable
質問者

お礼

ありがとうございます。 本も映画も。