質問者様の収入や配偶者様の職業、年齢、収入などが分らないので、一般論になってしまいます。
保険を考えるときの基本は、まず、「現在、どのようなリスクがあるのか?」ということをはっきりとさせることです。
すぐに思いつくのは、死亡と病気・ケガだと思います。
●死亡
もし、万一があった時、遺族の方にどのような経済的リスクがあるのか?
これは、専業主婦なのか、パートなのか、正社員なのかによって異なりますが、お子様がいらっしゃらなければ、配偶者の方は独身に戻るだけなので、生活に困るということはないと思います。
なので、死亡保障は不要、または、葬儀代程度……というのが、多くの意見です。
実際、それでも良いと思います。
しかし、別の見方もあります。
世の中、何が起きるのか分りません。
ある程度は、余裕を持っていたいものです。
私は、専業主婦でも1000万円の死亡保障を持っていても良いと思っています。
ただし、このような意見は、少数派です。
理由は、葬儀代だけでなく、死後の整理には色々とお金がかかる。
死んで、葬式出して、終わり……とは、なかなかいきません。墓の問題だとか、それぞれのご家庭によって、予想もしていなかった細々とした問題がでてきます。
もう一つ、亡くならなくても、事故で障害が残るというリスクもあります。
生命保険では、身体障害になったときの保障は、死亡保険に付随しています。
両眼失明などの高度障害保険金は、死亡保障に自動付加されています。
事故による片眼失明などは、傷害特約という特約でカバーします。
●病気やケガによる入院
これは、医療保険の分野です。
医療保険にも色々な考え方があります。
健康保険の負担は3割……でも、入院には、上限があるのです。
ある月(1日~末日)の医療費の上限は、高額療養費制度によって、次のように決められています。
80,100 円+(総医療費-267,000 円)×1%
つまり、200万円の医療費がかかっても、自己負担は、97,430円です。
これに、入院食事代(1食260円)や差額ベッド代などの自己負担がプラスされます。
気休め程度で良いとお考えならば、一回の入院限度日数60日で、入院給付金日額5000円でも十分です。
一方、大きな事故や高齢になってからの長期入院に備えたいとお考えならば、120日、180日型にするべきです。入院給付金日額も1万円を検討しても良いと思います。
一方、十分な貯蓄があるのなら、貯蓄でカバーするという考えも成り立ちます。
これは、それぞれの方の考え方なので、この機会にじっくりと考えてください。
なお、これから色々とお金がかかることが増えてきます。
そのとき、最も役に立つのは、貯蓄です。
まずは、貯蓄を中心にすえて、保障をお考えください。
ご参考になれば、幸いです。
お礼
詳しく教えていただきありがとうございました! とても参考になりました。 まだ子供はいないので死亡保障は少なくてもいいかなと思いました。