出題難易度の差であるなら、一つには求める学生像に依るでしょう。
簡単な事がしっかりできる学生が欲しければ、基本的な問題を中心にすればよいでしょうし、
難しいことまでできるよく勉強している学生が欲しければ、重箱の隅のような問題を出せばよいでしょう。
ただし、出題難易度を落としすぎた場合、簡単なことしかできない、実はそれも怪しい不勉強な学生が釣れてしまうことがあるでしょうし、
出題難易度を上げすぎた場合、合格点が下がるでしょうから、基礎も難しいことも両方ほどほどにできない学生や、難問がたまたま解けただけの学生が釣れてしまうことがあるでしょう。
また、選抜の状況にも関係するでしょう。
難関大学で易しい問題を出した場合、全員ほぼ同じような点になってしまい、合否の違いが見え辛くなるかも知れません。
もっとも、本当はセンター試験ですら東大合格者で差が出ていると思いますが。
合否のラインが6~7割なのが良い試験、とよく言われます。
できる人はしっかり取れることが確認でき、できない子はそれなりにできないことが確認できるラインなのでしょう。
ただ、必ずしもそうとは限らなくて、例えば理系難関大学の数学などですと、合格ラインが3~4割なんて事はあると思います。
なお、ぼんくら大学で難しい問題を出すと、当然みんな解けない、なんてことになるでしょう。それでは選抜になりそうにありません。
一方、合格難易度の話なら、それは人気に依るところが大きいです。
東大など人気のある大学はみんな行きたがるんで、結果的に学力が上位の者しか受からないのです。
それで概ね合格者の学力レベルが決まってしまって、そのことと求める学生像や選抜の状況(過去の経験)に対して出題難易度などの出題傾向があるわけです。
お礼
大変詳しくありがとうございました。 よく理解できました。