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私立の波に飲まれて
私は、早稲田大学二年のものです。環境資源工学科という、昔は金属資源や石油資源を主に扱っていた学科に所属しています。 もともと、高校のころには環境調和型の材料(生分解性プラスチックなどのエコマテリアル)に興味を持っていたのですが、現役・浪人と大阪大学の基礎工学部科学応用学科を受け、滑り止めだった早稲田に入りました。阪大を2回受けたのは、学生の学問の習得に大学が力を入れているという学風や研究レベルの高さなどが理由です。(後期で名工大の環境材料工学科に受かったのですが、早稲田のほうが、大学が大規模で、研究費なども多いなどを聞いて、行きませんでした。) 最近の授業が面白いとは、とても思えません。 まずそもそも必要なことがあります。それは、工学が実学ともいわれる中で、技術や研究がどういった社会との関係にあり、またどのような役割を担っているのかという認識。また、それらをどのように扱えばいいのかという、倫理観。この二つが存在していないと、技術者、研究者にはなれないと思っています。これまでに、リテラシーの授業や知的財産権などの授業はあったのですが、先生が研究者ではないなど、研究者の立場で講義がなされることは少なかったです。 次に、大学も教授も、もっと学生が学問に興味を持たせられるような環境を作るべきです。まず先生は、授業に興味を持たせて学生を引き込んでいくことが必要です。そしてその興味から、学生が自分でさらに勉強していこうという意欲を持たせるべきです。例えば授業に出た技術がどういうように使われているとか、最近のニュースでこういう進展があったなどということが聞ければ、よりためになる授業になると思います。また、大学は、学年を隔ててT字型の人材の育成に向けた一貫した教育を行っていく必要があります。専門性と広範な知識が必要とされる中、大学においては学年が上がるにつれて、専門性が増していきます。私の学科では、入学したときから、四年のときに入れる研究室の選択肢の数は限られています。もっと広く科学を学んだ後で、研究室を自由に決められるという形がよかったのではないかと思います。京大や東北大ではプレゼミや研究室への研修があり、学生が入学後に幅広く科学に興味を持てて、研究へのイメージがより鮮やかになるだろうから、非常にいい取り組みだと思います。そういった取り組みが自分の大学でもあればと思います。 さらに、やる気のない、向上心の少ない学生が多いです。身近なことに興味を示す人は少ないです。今、自分が授業で学んでいることが、将来どこかで役立てばいいと思っても、それが授業以外でのアクションへとつながらない原因の一つでもあります。学生は興味のある分野がある一方で、学問を自主的学ぶことに積極的でなく、自分から意見を言うことは少ないです。慶応大理工学部では、理工学部生意見交換会というものが去年行われました。学生と先生が意見を交わすという場を作ることは、お互いがよりよい授業を作っていく上で非常に大事であると思います。また、FDなどで学生の意見を先生が受け止め、授業に活かしていくことも大切です。 そして、一番大きいのは、自分の興味のある分野を存分に学べていないということです。授業では主に地質学や熱力学、資源掘削の概論や資源経済論などがあります。私が学びたいのは合成化学や分子結晶学など、化学の分野から環境問題の解決を考えることです。資源循環というマクロな動きよりも、化学反応という、一つ一つのミクロの動きをもっと勉強したいです。他学科へ編入しようと考えたこともあったのですが、私立大学でもう1年すごせるほどの金銭的余裕はないので、やめました。 以上です。 私は、私立大学の理工学部という大きな波に飲まれたまま、面白くない授業を聞いて興味が広がることが少なく、また授業以外の場所でも興味を深めていこうとするアクションをとることも少ないです。この状態であることに非常に疑問を持っているので、この度投稿させていただきます。 非常に長くなりましたが、意見のある方はどしどし書いてください。 回答お待ちしております。
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補足
>研究で世界と戦っている真っ最中にガキの相手などしていられるか、という心境でしょう。 研究を教育より優先する教師はばかげていると思います。