●フォトカプラとは
電気的に信号を伝えるかわりに, 光を使って信号を伝えるのがフォトカプラです.
電気的には繋がっていないので, 回路間の絶縁などに利用されます.
基本的には発光ダイオードとフォトダイオード (光があたると電流が流れる),
またはフォトトランジスタ(光があたるとONになる)が向かいあわせになっています.
フォトカプラの良い特徴は:
・電気的に繋がっていないので確実に絶縁できる
・基本的に出力側から入力側への影響がない
・直流で動作する (トランスは交流でないと使えませんね)
逆に, 悪い特徴は:
・エネルギーはほとんど伝えられない (信号だけ伝えられますが,
出力側には出力側の電源が別に必要)
・しばらく使っているとLEDがへたって特性が変わる
・動作速度が遅い傾向
などがあります.
●フォトカプラの種類
・汎用
発光ダイオードとフォトトランジスタが向かい併せにつけられた基本的なもの.
動作速度が遅い.
動作速度を上げるために, フォトダイオード+トランジスタとなっているものもある.
・IC出力
出力側に増幅回路が設けられており, 高速. ICだから電源がいる.
・フォトボル
フォトカプラをエネルギー伝達に使う.
電流はほとんど得られないが, 電圧は数ボルト得られるので
これを電源がわりにFETのスイッチングなどができる.
・CdSのもの
発光ダイオードとCdS (光によって抵抗値が変わる) を向かい併せにしたもの.
抵抗値の変化として信号を伝えられるのが特徴.
低速だし製品もほとんど無いかも.
あと, 交流用とかいろいろあります.
とりあえずこんなところで.