基本的にDVDフォーラムの規格内で作るなら、DVDはインターレース以外にないですが・・・DVDは元々インターレース規格のSD放送をターゲットにしていますからね。
DVDはBOB方式とWeave方式の二種類のMPEG2-PS収録モードに対応していますが、ビットレートは満足なレベルにはほど遠く、最大9,8Mbps(映像のみ)、通常の片面一層ディスクへの2時間収録で4~5Mbpsという低いビットレートで映像を記録します。
そのため、インターレースを解除するとDVD-Videoを作りPCのDVDプレーヤーソフトや市販のDVDプレーヤーで再生することはできなくなります。
<インターレスであるメリット>
飛び越しであるが故、データ量はプログレッシブ(ノンインターレース)のおよそ1/2になります。その分、ブロックノイズやモスキートノイズを抑えられるため、低いビットレートで映像を収録する場合には、重宝します。また、順次走査で画質を下げるより綺麗に見えるのが特徴。
DVDのビットレートはSD放送を最高品質で録画できる値である15Mbps以上の数値より最大ビットレートが低く、録画時間も短いためこれしか*使えません。よく、プログレッシブ対応と明記されているDVDプレーヤーがあるのは、プレーヤー側でハードウェア補間処理(バイピクセル変換など)をする擬似的な物です。
*次期DVD規格であるHD-DVD9*2(ROMプレスディスクのみ)とAOD-RAMやBlu-rayDiscでは最大28Mbps以上の記録をサポートします。
*2 DVD9は2層の既存DVD規格のこと。HD-DVDは既存規格でHD記録をサポートするというもので、パソコン上ではMPEG4互換のHD-DVD Decode Codecとそれ相応のCPUスペックがあれば既存ドライブで再生できる。2層の記録型(一般向け)は現状では出る予定がない。
<デメリット>
既に回答があるように、走査に伴うちらつきとブレが発生します。一時停止を行ったときなどに、デインターレース処理が不十分だと、静止画にブレやボケが見られます。PCがノンインターレースなのは、この静止画像を確実に再現する必要があるからです。テレビでD2、D4接続時以外にPCの画像を再現しようとすると、明らかに見難くなりますからね。
ちなみに、MPEG2エンコーダーの能力やデコーダーの能力が最近は良いのでDVDではビットレートさえ高ければそれほど気にするほどではないかもしれません。(これは利用者の視覚とDVDソフトやプレーヤー次第でしょう)
お礼
DVDはインターレスを前提にしていたのですか。 mpeg2化するとき、解除するか非常に迷ったのですが、解除していたらそのぶんデータ量が増え、同じビットレートなら画質が落ちてしまう&そもそもプレーヤで再生できないということなのでしょうか・・・。 映像をマスターとして保存したかったので、できるだけ自然な形でと思ったのですが、インターレスのほうが自然な形だったんですね。ありがとうございます。勉強になりました。