Dは,他の音程と違って音色も不自然(異常な音)ということでしょうか。
ヴァイオリンはウルフ音(ヘルムホルツ共鳴)が出ないように設計されている
ようなので可能性は低いと思いますが,理論的には皆無ではありませんので,
音色にウルフ音のようなものを感じられるのなら,少しピッチを変えてみれば
どうなのかを試してみられてはいかがでしょう。
音色には異常がない場合は,楽器の特性(個性)かと思います。
弦を換えるだけでも変わる可能性はあります。特に楽器購入時に付いている弦は
コストを下げるために質の低い弦を使っている場合もあります。
開放弦はどれもよく響きます。ナット部で弦を固定した状態で弾きますので,
柔らかい指先で押さえた音よりは大きい音はします。
特に,DとGは弦が太いので強い音がします。
音色は,良く言えば,「明るい,力強い」,悪く言えば,「きつい,粗い」です。
感覚的にはなんとなくGよりもDの方がよく響くような気もします。
このことは楽器の個性によって違うかもしれませんが,
音程がGよりも高いのでそんな気がするのか,弦の張力が違うのか,
理由はわかりませんが,開放弦のDは確かによく鳴るという印象はあります。
開放弦以外にもよく鳴ると感じる位置(音程)はあります。
倍音成分のせいかと思いますが,自然フラジオレット(ハーモニクス)が鳴る位置です。
良い楽器は,よく鳴る音程,鳴りにくい音程の大きな差は感じませんが,
あまり質の良くない楽器では,よく鳴る音程,こもった音程がかなりはっきりします。
今,お使いの楽器の開放弦のDだけが他と比べて異質すぎると感じられるなら,
弾く度に気になりますので,調整ができる楽器店で見てもらうのがいいです。
もし,不具合があるとすれば,弦のせいなのか,駒のせいなのか,ナット部のせいなのか,
魂柱のせいなのか,ちょっとした微妙なところに原因があることも考えられます。
お礼
回答ありがとうございます。 ヴァイオリンはウルフ音が出ないように設計されているのですね。 感覚的になんとなくGやA・EよりもDの方がよく響くような気がしました。弦が太いので強い音がするという説明は納得がいきました。 ハーモニクス奏法とは面白いですね。やってみます。