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クラッシクギターと他のギターとの違いが今ひとつ‥??
ギター知識ゼロの者です。どうかおバカな質問と思われても辛抱強く接してくださいませ。 質(1) 使用する弦以外にクラッシクギターと他のギターとの違いがあるのですか?(構造が違うとか‥? 質(2) クラッシクギターにナイロンではなくスティールを使用したら駄目なんでしょうか? 質(3) フォークギターが「日本のみの命名」と言う事であれば通常外国で使用されているギターは何という呼び名なのですか? やはり世界的にもアコギでクラシックギターと〇〇ギター、という区別があるのですか? ギターを始めようと思うのですが家にあるのがクラシックギターのようなので(弦がナイロン)これで通常の曲を弾いたらおかしいのかな、と思いまして。 ご回答よろしくお願いいたします。
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御質問は、ソリッドエレクトリック(ボディに空洞が無く板のヤツ)でなく、クラシックギターと同様胴体がハコになっていてスチール弦を使う、いわゆる『フォークギター』との比較という理解でよろしいですね? 質(1) 胴体の見た目はどちらも箱ですが、構造が全く違います。 ボディの表面の板(トップといいます)をよく御覧下さい。この部分には弦の張力が直接かかっていますね。 しかしトップは薄い板なので、弦の張力でもトップが変形しない様に裏側に補強の骨組み(ブレイシングといいます)が入っていますが、当然スチール弦を張るフォークギターの方がずっと丈夫に出来ています。 また、ネックとボディの接着部も、同様の理由でフォークギターの方が丈夫に作られています。 質(2) 上述した様に構造が違うので、クラシックギターではスチール弦の張力に耐えられません。 よって回答を先に述べますと、『クラシックギターにスチール弦を張っては絶対にいけません』となります。 スチール弦を張ると、具体的にどうなるか?というと・・・ 1)トップの変形 ブリッジ(トップに弦が止めてある木片の部品)を中心として、トップが丸く盛り上がり、側板との接着が剥がれてくるでしょう。 2)ブリッジの剥がれ 接着剤自体はフォークギターと同じものを使いますが、クラシックギターではブリッジ本体の曲げ剛性が低いため、弦の張力で湾曲し、ブリッジが割れるかトップから剥がれます。 3)ペグ(糸巻き)の破壊 クラシックギター用ペグは、スチール弦の張力には全く耐えられません。スチール弦を張るとポスト(弦を巻く部分)の曲がり、折れ、ギヤ部分の変形などが発生します。 4)ネックの変形 フォークギターでは、ネック内部にトラスロッドという長いボルトが仕込まれており、これが弦の張力とバランスしてネックを真っ直ぐに保っています。 クラシックギターにはトラスロッドを入れないのが普通なので、スチール弦を張るとネックが弦の張力に負けて起き上がってきます。 5)最悪はネック折れ クラシックギターのネックは、上述した様にヒール(ネックとボディが付いているところ)の構造がフォークギターより弱く、またヘッド(ペグが付いているところ)とネックの勘合部(角度が付いているところです)も薄くなっています。 スチール弦を張ると、最悪この2箇所が折れる可能性もあります。 ・・・以上色々打ちましたが、クラシックギターにスチール弦を張ると、実際にはトップの変形やネック折れが発生する前にブリッジがバリッと割れるか剥がれるかしておしまい、となるでしょう。 質(3) 別に、少なくともアメリカではFolk Guitarで通じます。 他の呼び名としては・・・・ギターを作ったり直したりしているヒト達の間では、Folk GuitarはFlat-top Acoustic Guitarと呼びますね。 Acousticというのは『音響』という意味で、共鳴胴を持った楽器全般を指しますが、ギターの場合バイオリンの様に表面が膨らんだモノもあり(Arched-topとかCurved-topと言います)、これと区別する為に『Flat-top』と言う言葉を使います。 尚、クラシックギターはClassic Guitarで通じますが、Spanish Guitar(いわゆるフラメンコ・ギター)などとの共通点が多いので、これらの総称としてGut Guitar(ガットギター)という呼び方もします。(『ガット』とは腸や消化器官という意味で、ナイロン弦が登場するまでは動物の腸=ガットを弦として使っていた為に、今でもこの名が使われています。)
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- ucok
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(1)いろいろと違いますが、初心者にとっての大きな違いは、「指板」つまり左手で押さえる細長い板の形でしょう。クラシック・ギターはたいてい、指板がまっ平らで、幅も広いのです。反面、いわゆるフォーク・ギターとかエレキとか呼ばれている、ポップスやロックを弾くために作られたギターは、指板の幅が細い上に微妙に盛り上がっているので、握りやすいし押さえやすいのです。 (2)べつにいいですよ。 (3)フォークギターが「日本のみの命名」では全然ありませんよ。英語圏でも「folk guitar」と言います。ただ、近年は、英語圏でも日本でも「フォーク・ギター」と言わずに「アコースティック・ギター」と呼ぶ人が増えたんじゃないでしょうか。日本では、これを略して「アコギ」とも言います。また、厳密には、エレクトリックではない、つまり電気に頼らずとも音楽を奏でられるギターはすべてアコースティック・ギターです。クラシック・ギターだってフォーク・ギターだってアコースティック・ギター。ところがなぜだか、クラシック・ギターを「クラシック・ギター」と呼び、それ以外のアコギを「アコースティック・ギター」と呼ぶのが、日本でも英語圏でも一般的ですね。 何を指して「通常の曲」というかは人それぞれですが、クラシックギターでフォークやロックを弾いたって、もちろんいいんですよ。そして、物理的には可能です。ただ、やはり音色が、クラシックギターはクラシックの曲に合う音色を出すようにできているし、フォークギターはフォークに合う音色を出すようにできているし、また、フォークギターのように指板が細ければこそ弾きやすいフォークソングもあったりするので、ひょっとしたら、途中でものたりなくなるかもしれません。 一方で、ポップスでありながらクラシック・ギターで録音したCDは結構あり、例えばゴンチチなどはナイロン弦のクラシック・ギターを使っているので、ポップスでも曲によっては、むしろクラシックギターのほうが冴えるかもしれません。おうちにあるのなら、しばらくクラシックギターで試してみてはどうでしょう。
お礼
丁寧なご回答どうもありがとうございました。検索しても弦の違い以外何がどう違うのかさっぱりわからなかったので過去問を読み続けるのもしんどく、質問させていただいた甲斐がありました。クラシックギターだからとクラシックに限らず何でも弾いても見た目おかしくないんですね。どうも有り難うございました。
お礼
解かりやすく丁寧なご回答どうも有り難うございました。弦の事は軽く考えていたので非常に驚き参考になりました。溜飲の下がるご回答でした。有難うございました。