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運命の女
「運命の女」という映画のDVDを見ました。 なんか、もの凄く後味が悪いんですけど。スッキリするというか、 納得のいくエンディングではありませんでした。 不倫した女は快楽に溺れ、勝手に後悔?して終わり。 旦那は、 1.妻に裏切られた苦痛 2.人を殺めた事実 3.刑務所行き? 4.前科者のレッテル 5.事業の整理? 出所後の生活?、、、などなど。 勝手に想像した部分も多いですが、いい事は絶対無いですよね。 ご覧になった方、やっぱり後味悪いですよね? でも、人それぞれ捉え方が違うので、よろしければ聞かせてください。
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- mgrover75
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DVDでご覧になったのなら、『まだ?内容が分かり易い』かもしれません。一度テレビ放映されましたが、カットされまくりでヒドかったですもん。 私は公開当時は劇場、そしてテレビでの2回鑑賞してます。 この監督の大ヒットした前作『幸せの条件』デミ・ムーア扮する人妻がカジノで負けたのを観た大富豪のロバート・レッドフォードが、100万ドルで一晩を共にする契約はどうか?と申し出があり、受け入れた後での夫婦関係の亀裂を描き、やがて再生する、という作品があります。 ですので、私は『運命の女』もすんなりストーリーに入れましたけどね。 前置きは長くなりましたが、 旦那にしてみれば、 1.妻に裏切られた苦痛 2.人を殺めた事実 があるものの、 妻にしてみれば、 1.夫を裏切った事 2.人を殺めた事実を共有した事 この点が却って夫婦の絆を強くしたと解釈できないでしょうか? 生活には不満は特には無いものの、『つい』不倫をしてしまったのですが、離婚してまでフランス人と一緒になろうという考えでは描かれていません。 夜道を警察署に車を走らせたものの、途中で停まってラストシーンになるのですが、この映画の場合は観客に判断を委ねる部分があると思いますし、監督も明言しているのです。 まあ、そこまで考えなくとも、人生を終わりにする様な事(自首)をする必要は無いわけですよね。 なぜなら、殺害の証拠隠滅が出来たからです。 この作品でダイアン・レインはアカデミー助演女優賞を獲ってますが、たしかに恍惚の表情と、『お腹ヒクヒク演技』は賞に値するモノでしたね。一切ヌードにならずにあれだけの雰囲気(過剰にキワどくもなく、イヤらしくもなく)を醸し出せたのは素晴らしいです。 結局は、警察署には行かずに車で引き返し、夫婦だけの墓場まで持っていくべき秘密を共有する事でより一層の絆が生まれ、不倫前の普通の日常生活を送っていく。 これが私の解釈ですね。 みし未見ならば『幸せの条件』をご覧になってはどうでしょうか? この監督の作風が素晴らしい映像面で特にハッキリ分かりますし、エンディングに 『運命の女』との共通した雰囲気を感じると思いますよ。
お礼
ご回答誠にありがとうございます。 ん、なるほど、そういった解釈もあるのですね。 確かに警察署の前で終わりですから、自主したか否かは鑑賞者の想像ですね。 ただ、一般的に想像した場合、「自主した」と考えるのが普通かな、と思います。 私の考えは、夫婦において、不倫があった場合、多数の場合修復不可能だと思うんです。 従い、絆がより深まるとは考えられないですね。 リチャード・ギアにしてみれば、愛する妻が、若い男相手にめくるめくSEXに溺れた。妻は、いけない事と認識しつつ我慢出来ないで何回も会ってしまう。 つまり、ダイアン・レインが本気になってくれた方が、ハッキリして、まだよかったかも。男性にとって、妻が他の男とめくるめくSEXを目的として会ってるのが耐えられるはずが無いと思います。 以上の事から、リチャード・ギアの深層心理を考えると、絆が深まるとは考えられないですね。 「幸せの条件」とは、かなりストーリー性が違うと思います。 ロバートレッドフォードの素敵なおじさまぶりは、ちょっと反則かな。 私も、あの「お腹ヒクヒク演技」は凄いと思いました。 黒木瞳の嗚咽演技に匹敵する凄さがあった。わからないですよね。すみません。 作品について、よく考えてらっしゃるのですね。 他の解釈が聞けて、よかったです。ありがとうございます。