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無理に高音を出そうとすると甲高い声・・・

高校生でボーカルをやっています。以前、自らの声が低すぎると言ってここで質問させてもらった者です。 回答して下さった皆さんのアドバイスを取り入れ、本を買ったり腹式呼吸などいろいろと練習をしたりと頑張りましたが、声量を出して歌おうとすると、甲高い声になってしまいます。地声は低いのに、歌声は甲高いんです。 このことに関しては、本にも書いてありません。練習して直るとしたら、どのような練習をすればいいでしょうか。 また、僕は中2のときに変声期を迎えましたが、部活で声を出しすぎたせいか、咳が半年ほど続き、喉仏の出てくる左側あたりに何かしこりのようなものができてしまい、首を一定の角度に曲げて声を出したり、甲高い声を出したりすると出てくるんです。押し込むと元に戻ります。出てきたときは唾を飲むだけで激痛が走ります。そして、それが今でも治っていません。これに関しても知識がある人は教えて下さい。悩みの一つです。

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回答No.1

まず質問者さまには発声よりなにより先に耳鼻咽喉科の受診を 強く勧めます。恐らくその声を出したときに出てくるしこりは 声帯ポリープだと思います。原因は無茶な発声を続けたことでしょう。 耳鼻咽喉科で必要な処置を受ける必要があると思います。 次に発声の件ですが… 無理な発声は即刻中止してください。男声ならE4(ピアノの 真ん中のドから一オクターブ上のミ)から上の音を表声で 出そうとしてはいけません。プロのヴォーカリストでも表声で これより上の音を出している人はいますが、余程の肉体的素質に 恵まれない限りE4から上へ音声を拡張しようとするのは本来 無理な発声なので必ずどこかに欠陥が出ます。 もし貴方がE4以上で充実した高音を望むのなら、 E4から上はファルセット(裏声)で処理するのが一番安易な選択肢です。実際高音をファルセットで処理する・・・という歌手は プロレベルのヴォーカリストでもいます。 彼らは一見して裏声に逃げているという悪いイメージがありますが、 声楽的には良い見本です。 どうしてもファルセットに逃げるのがいやで、高音も表声と おなじような声で出したいというのなら、 「ヴォーチェ・ディ・フィンテ(略してVDF)」という 選択肢があります。俗にミックスボイスとも呼ばれますが、 そっちで言うと誤解が多いのでここでは正式にVDFと 書いておきます。 これは本質的には「はっきりとした幾分鋭い音質のファルセット」で 専門書によるとファルセットと表声が5:5の比率で混ざった声と言われています。 例でいうとカルーゾ、ジーリ、パヴァロッティなどがVDFを 用いた発声をしています。実際には裏声寄りににしたり表声よりに したりすることで音質が変わってきます。 分かりやすいのはジーリでしょう。 特に「人知れぬ涙(Una furtiva lagrima )」というアリアでは ファルセットのような地声のようなどっちにも区別できない 声・・・つまりわかりやすいVDFが聴けます。ポピュラーアーティストでは 平井堅なんかの高音がVDFです。 さて、これを身につける方法ですが・・・これが結構高度な技術なので 長期的かつ集中的に、専門的な訓練を受ける必要があります。 まず表声、裏声の両方を歌でバリバリに使えるくらい、それぞれ独立して 強化する必要があります。具体的には表声はC3~C4、裏声はF4~F5 までを綺麗に出せることが第一関門です。 それが出来るようになったら、今度は両方をミックスさせる練習に 入ります。最初は自分の出しやすい音域で充実した裏声を出します。 次にその声の母音をはっきり鋭い音質で出せるように訓練します。 具体的には裏声でHa~と出していた声を、明確な鋭い音質でAaと 出します。上手く行くと初歩のVDFが出せます。 ただ初歩のVDFはまだ裏声っぽくそのままで歌うには頼りないので 適時共鳴などの訓練をやって徐々に使える声にしていきます。 以上ざっと書きましたが、VDFを身につけるのはちょっとやそっと の訓練では無理です。長期的な視野で練習に取り組む必要があります。 またファルセットで歌うにせよ、VDFで歌うにせよ上達への近道は 良い先生に習うことです。ある専門家は専門家に習わないアマチュア的 訓練は最終的に声を破滅させるとさえいっています。 ヴォイストレーナーを選ぶ際には 特に、コーネリウス・L・リードとフレデリック・フースラーという 二大学者の理論を知り、実践している人が望ましいです。 ミックスボイスを教えると銘打っておきながらこの両者を知らない 教師は大抵モグリか時代遅れのメソッドを押し付けるダメ教師です。 ご注意を。 それでは貴方の声が良くなる事を祈っています。

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