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霊性・霊的原理について
日本の医学会では「霊性」「霊的原理」については定義されていません。アルコール依存症・薬物依存症・ギャンブル依存症は 肉体的・精神的・霊的に病んでいると言われています。 このためでしょうか、残念ですが精神科の先生はAA、NA、GA にいきなさい。ここまでですね。 日本は依存症に関しては認知は低いようです。 質問はアメリカ・欧州では「霊性」「霊的原理」は医学会などで 定義されているんでしょうか?
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- kanakyu-
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こんにちは。 医学会のことはわかりませんが、北米におり、経験からお話を。 自然療法のクリニックに通っています。 (Naturopathy といいます) そこでは、体のケア全般だけでなく、「人として丸ごと」のケアがされており、心の面倒もいろいろ見てくれ、家族、友達、男女関係の相談にも乗ってくれたり、生活習慣の管理も手伝ってくれます。 あなたが欲しいのは、こういうことではないか、と思います。 西洋医学は、人ではなく、臓器として、モノとしてあつかいますから・・。 日本でも、早く認可されて欲しいです。
これはご質問ですか? それとも主張がおありかな? 霊性は医学界では定義されていません。 シュタイナー医学は別としてよいかもしれません。 が、シュタイナー医学における霊的「原理」とは、病のありかたよりもまず、健康な人間の生についての原理です。 一般には、医学において、どんな原理であれ原理というものは問いません。 どのような条件で、どのように発症にいたるか、どのような症状があらわれるか、という機序、つまり病理が問われますから、原理は関係ないことなのです。 また、肉体的に病む、精神的に病む、霊的に病む、どれも意味がありません。 肉体的にも精神的にも霊的にも、生とはいかなるものなのか、医学では明らかではないのですから、 病とは何が病んでいるかもまた、医学では明らかではないのです。 Alcoholics Anonymousの、依存症経験者の共同体としてのメンバーシップをとおして自律と社会復帰をはかるという考えは、 アメリカの、プロテスタンティズムらしい気風から生まれて世界的に広まったものです。 日本でも欧米でも依存症の認知自体は同じです。霊性というならば、日本では、土台にキリスト教がないことが一番の違いですね。 キリスト教文化圏では、人間の成長や家族のありかた、個人の社会参加といった身近な暮らしにおいて、 「霊性」の問題が、鏡か審判の目のように、自我につきまとっていますからね。 近代医学は、同じ症状、同じ治療が万人にあてはまることについての研究ですが、 近代以前の医学では、霊性によって、ひとりひとり症状が異なり、治る治らないもその人に備わる生命の質によって異なると考えていました。 それは生気論(ヴィタリスム)であり、霊魂主義のおおもとです。 19世紀後半にヨーロッパで、生気論を脱することで、実験生理学が生まれ、今日のあらゆる医学、心理学、精神医学ができあがったのです。 けれども、生気論は霊魂主義として人々の思想の中に残り、 ときには次元の話、ときには神や創造の話、ときには宇宙の話などと結びつけられてきました。 近代医学が絶対ではないことをふまえたうえで学ばなければならない、大切な視点があります。 それは、「霊的指導」によって精神の治癒が行われるならば、ひとりの人間に独特の症状や現象と、万人に共通の症状や現象とを判別できること、 そして、どれほど細密であろうとも、同じ条件ならば同じ現象が起き、結果が予測でき、熟達した手で同じ処置が行えること、 そうした再現性のある安定した取り組みが必要だということです。 じっさい、なんらかの薬理の体内への関与なしには、人間は「霊的なもの」と一定した関係を持つにいたりません。 これはシュタイナー医学でも同じことです。だから食物や環境がシュタイナーにおける重要な問題なのです。 霊性は (1)宗教・慣習的なモラルである (2)薬理が神経におよぼす外的な作用である という点で、精神を照らす手段となり、結果を予測しうる関わり方となることによって、医療のなかに介入してきます。