質問者さんの質問を「性教育」の一環としてとらえれば、次のことが言
えると思います。
■性機能の男女間の相違
このなかには、「性交」というきわめてリアルな行為をどのように説明
するかに苦慮していた時代が有りました。しかし、現今は、性交を射精
行為を肯定する方向に導かれているようです。
しかし、こう言うリアルな問題を子供たちに説明することが、そう難し
いことではありません。結婚し子供を産んでいる事実を「いやらしい」
こととして男女間の関係を認識していないからです。射精しなければ受
胎しないのですから、この事実を正直に言えばいいことなんですね。
問題は「エイズ」などのような「なぜ、人間はそんな行為をするの?」
という次元のことなんです。
質問者さんの「快感」を伴う射精を教科書に明記されているのでしたら
たいへん「教育的な」な教材だと思われます。「快感」を人前で話すの
は、たいへん勇気のいることです。
自分の「快感」をどのように子供に教えられるでしょうか?
このことは、先生側もいままでの「子供はどうして生まれるの?」
との質問と違って、自分の「快感」を説明しない限り、相手に納得させ
ることが出来ないからです。
「快感」を実感させるには、自慰行為も説明しなければなりません。
質問者さんの授業で、この「自慰」を取り上げていたかどうかは、質問
の内容だけでは、分かりませんが、「人間って、どうしてセックスした
がるのか?」という問題提起を含むものだけに、深刻なんですね。
「俺、セックスしたいんだ!」との性欲を問題にしない限り、先の課題
は解決しません。
しかし、この肝心なカテゴリーを等閑視しているのが現在の問題だと言
うよりは、その口火を切る人間を「先生」という職業の人間だけに負わ
せるというのは酷な気がします。
いまでは、児童たちでさえインターネットでの情報で簡単に「性器」の
実態をリアルに把握できる環境に晒されています。すでに「性器」など
神秘の深い溝に収まっている存在ではなくなっているのに、いまだに
「なぜ、それに興味を持ち、見たらやりたくなるんだろう?」という素
朴な疑問に丁寧に応える環境が皆無なんです。
女性の場合の「オルガスムス」が、男性の場合のように明らかに示され
ていない、と質問者さんが指摘するのも、むべかな、と思います。
教職につく女性自身が、自らの「快感」など、教えられるはずもありま
せん。ましてや「イク」などの快感を知っている女性でも、その実態を
つまびらかにしないのは、まさしく人前で「私はオナニーをしていま
す」と宣言できないと同じことなんです。
人間って自分を「すきもの」とハッキリ宣言できないのは、立場上もあ
りますが、誰だって「そんなことを考えていません!」って言うのと同
じ程度にセックスを捉えているからなのです。
それから脱皮しない限り、どのような機関で説明されようが、あなたの
質問に応えることはできません。
お礼
あいがとうございます。そうかもしれないですね。