「安全ですか?」と聞かれると、「そこそこ安全」と答えるしかありません。
15年ほど前から、1年の3分の1以上を中国で過ごしています。
内モンゴル、新彊ウイグル自治区等の奥地から、上海・北京・シンセン・東莞等・広州等の都市部まで、ほとんどの所に行っています。
1.乗り物:タクシー・大型バス・地下鉄・電車の順に安全です。
タクシーに初めて乗った人は、ほとんどもれなく怖いと言います。
大型バスも小型バスもお客のことを考えた運転はしません。
従って、接触事故程度は頻繁に起きます。
地下鉄は比較的正確ですが、電車は平気で1時間くらい遅れます。
但し、北京の地下鉄はあまり便利とは言えません。
2.食べ物:すぐに食中毒になるようなモノは、ほとんどありません。
最近は、寿司や刺身も普通に食べられます。
慣れて、確認できれば、365日刺身の食べられる店もあります。
但し、夏の時期は、生ものは少し控えた方がよいかも知れません。
無難なのは、やはり中華料理。点心(飲茶)が安くてお勧めです。
3.ホテル:北京だと300元以上、普通は250元くらいから安心。
要はセキュリティの問題です。
80元(千円?)位から泊まれますが、カギが掛かりません。
鍵ボーイか鍵ガールがいて、部屋を開け閉めしてくれます。
性善説は、このクラスではあまり期待できません。荷物消えます。
4.夜の街:ローカルの人間がいないと、ほぼもれなくボラれます。
今流行の芋洗坂係長状態になります。
ローカルと一緒に行けば、凄く楽しい場所もあります。秘密です。
奥に行くほど食べ物は貧しくなり、都市部に出るほど空気は悪くなります。
北京や上海を除けば、100万人都市でも、250元くらいで豪華なホテル(3ツ星~4ツ星)に泊まれます。
キングサイズのベッドにソファ+テーブル付、インターネットOKで、ガラス張りのシャワールーム?も付いてたりします。
ただ、内モンゴルでは、町一番のホテルも水が出ないことがあります。
基本的に毒入り餃子は売っていませんが、食器の湯煎は行いましょう。
持ってきたお茶で、皿や箸を洗います。
周り中でやっているので、特に違和感はなくなります。
日本人は、無菌状態に近い所で暮らしているので、用心は必要です。
先日の餃子事件は、中国で暮らしたことのある人間なら、管理の問題だと知っているハズです。
胡錦涛主席に質問するのは筋違いで、偉い人は、実体をほとんど知りません。
そもそも、JTフーズが常駐者を置かなかったことが問題で、管理任せたら、あのようになるのが普通です。
どんなに言い聞かせても、その通りにやらないことが多いのに、管理する人間がいないのなら想定内の事件です。
食材を扱うなら、ネズミや蚊・ハエ・ゴキブリとは、必ず戦うことになります。
猫いらずは、部屋の片隅にあり、キンチョールのようなスプレーも常備品です。
蚊が出たらシュッ、ハエが出たらシュッ、ゴキブリ出てもシュッとやります。
自分が食べるのではないので、ほぼお構いなしです。
もちろん、中国人の管理者も注意はしますが、だいたい続きません。
「監査や調査が入る」という話が事前にあれば、これらの常備品はすぐに撤収です。
だから日本人の管理者が必要なのです。
電気メーカーは、ほぼ常駐者がいます。
ユニクロも、品質管理の常駐者が必ずいるハズです。
そうしないと、一定品質で、製品が作れません。
タクシーもバスも、運転免許自体を取るのにそこそこお金がかかるので、日本より少しドライバーのステイタスが高いようです。
また、お客の立場ではなく、自分の都合で運転しますので、かなり乱暴です。
「よけるだろう」という予測の運転が多いので、道路を歩く時も注意が必要です。
従って、車対車だけでなく、車対人の事故も多いです。
年に数回、北京・上海に行きますが、今やオリンピック一色です。
町は幾分かキレイになっていますが、車は余程大きな規制でもしないとスモッグは消えません。
これは、中国の大きな都市全てに共通します。
職やチャンスを求めて、田舎からみんな出てきます。
この10年、中国は劇的に変わり、ただの田舎町が100万人都市になったりしています。
もれなく、ゴミとスモッグの問題が発生しています。