{解コウ剤」より、でいしょうほうですね。
石膏型の作り方に細工がしてあります。
たしか、コロイド状珪酸をいれて、極端に柔らかめの石膏を作って、攪拌することである程度固めます。固まりかけたところを流し込んで成型します。
成型後、表面を0.1-0.5mm削って形を作ります。表面を削らないと水の吸い込みが悪いのです。ところが、削り方が悪いと引っかかって型はずれしません。石膏型の剥離材として浸透性のあるカリ石鹸は使わないこと。シリコン系剥離材か鉱油系剥離材を使ってください(つまり、型の製造が極端に難しくなり、それなりの技能が必要)。
以上の文献は、しらきよういちの若い頃の本です。たしか、絶版になっているはず。
上記製法で作成したたこう質の型を十分水洗いして、微細な石膏分を除いてください。乾燥後、凝固材(はいどによって代わるので色々やってみてください。硫酸かリン酸あたりのアルカリ土類かAlあたりかの塩)の水溶液を塗布する場合と噴霧する場合があります。
ここに流し込むと、短時間で凝固が始まります。しかし、条件によっては、凝固した粘土が自然落下するときがあり、塗布量の加減が難しいです。
短にでいしょうを手で長し出すのではなく、遠心分離などをかけて、内部の凝固していない分を輩出するようにしてください。このわずかな残存が乾燥収縮に大きな影響を与えますから。この排出分を混ぜて再利用とすると、調整がかなり難しくなります。
カルシウム主成分の場合の分散材は、たしか、タンニン酸-蓚酸Naだったはず。タンニン酸で表面を覆ってコロイド状にして、Caの溶出を押さえて、溶出しているCaは蓚酸で固定します。腐敗でタンニン酸が分解すると腐食酸ができてCa濃度が上がりますので、使いきりと熟成に注意してください。タンニン酸は蛋白と結合しますので素手で取り扱わないこと。蓚酸の毒性は劇毒物法参照。
お礼
お礼が大変遅くなり申し訳ありませんでした。 かなり詳しく教えて頂きありがとうございました。 ぜひ試してみたいと思います。