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鳥居の位置について
神社やお寺にある鳥居の位置について質問致します。 何かの絵(漫画?)で、賽銭箱のすぐ前に鳥居がある画がありました。 賽銭箱があり、ご祈祷する場所があり、 ちょっとした石段があって、そのすぐ前に鳥居があるのです。 それを見て少し不思議に思ったのですが、実際に鳥居が、 賽銭箱のすぐ前に配置されている神社仏閣などはあるのでしょうか。 お教え頂けたら幸いです。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 ご存知の通り「鳥居」というのはお寺の「山門」に相当する境外地と境内地を分ける為の一種の仕切りのようなものです(家で言えば玄関ですね)。 大きいお宮などになりますと境外参道の入り口から既に鳥居があったりもしますが、その場合でもちゃんと境内の入り口にも設けられています。 ですから境内地が狭い場合は必然的に鳥居と拝殿の位置は近くなるということになります。 「すぐ前」というのがどの程度の距離であるかわかりませんが、地形的な理由もしくは近代の開発によって狭められてしまったなどという理由によって広い境内地を確保出来ていないお宮は沢山ありますから、そのようなところでは鳥居から拝殿までの距離は随分短かったりもします。 例えば平地の真ん中のちょっとした丘などにお宮があったりしますと、地形上広い境内を設けることが出来ませんので鳥居から程ないところにすぐに拝殿があったりするという訳ですね。 私は出先でお宮をまわるようなことが好きなので平均から見ればかなり多くのものを目にしてきていると思うのですが、上総一宮の玉前神社や伊賀一宮の敢国神社などはかなり境内参道が短く「鳥居から入ってすぐ拝殿がある」という印象を受けたように記憶しております。 また主祭殿ではなく摂末社の類でしたら当然ながらそのようなかたちになっていることも多いです。 質問者さんもお宮の片隅に祀られているお稲荷さんなどをご覧になったことがあると思いますが、ああいう形態なら鳥居からすぐということになりますよね。 摂末社でなくても独立したお宮があのような形態である場合も結構あるのです。 村落共同体の「鎮守のお社」などもそうですが、歴史はあってもこじんまりとした建物しか持たないお宮も多いですから、そういうところであれば例え地形的に余裕がありそうでも前述のようなかたちになっていることも多い訳です。
お礼
追記。 鳥居との距離は、鹿島神宮の拝殿くらいです。 この距離の間に階段がある、というイメージでした。
補足
丁寧なご回答有難うございます。 お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 そうですね、確かに摂末社の場合は鳥居と拝殿の位置がすごく近いですね。 他にも名古屋の金山神社などは、入口の鳥居の奥にも鳥居があって、 とても独特な造りになっていると思います。 私が見た絵は、本当に鳥居が賽銭箱の目の前にあり、また境内の様子から察するに、 決して狭いというものではなかったと思うのですが、 それは所詮(漫画ということもあり)フィクションなのかもしれません。 興味深いご回答を、有難うございました。