ANo2 harepandaです。
しきい値とは、プリウスの例で言うと、どのタイミングで電気からガソリンへ切り替えるか、どのタイミングでガソリンから電気に切り替えるかというポイントの設定値だと思えば良いでしょう。このしきい値設定が適切であることによって、初めてプリウスはハイブリッドカーとしての能力をフル活用し、燃費の効率化を最大限に発揮できるわけです。つまり、切り替えのタイミングを決定する値がしきい値です。
東芝のPHSの場合、過去においては、一度つかまえた電波は音質が破綻するまで強引に引っ張るクセがあり、次のアンテナのエリアへの切り替わりが遅いという傾向がありました。これは、しきい値設定の特性によるものであり、低出力アンテナが中心のNTT DoCoMoやAstelのPHSネットワークとは相性が良かったのですが、高出力アンテナを使うウィルコムとの相性は悪く、音質が破綻してもいつまでも同じアンテナからの電波を引っ張り続けるという特性がありました。東芝は対応策として、手動ハンドオーバのボタンをつけ、ボタンを押すことで、一番近くのアンテナからの電波に切り替えるという小技を使っていたのですが、これは本来、ソフトウェアが適正なしきい値設定を持っていれば不要の機能であり、しかも、本来は電話機が自動的に行うべき処理を人間にやらせるという、本末転倒なものでした。
なお、携帯電話とPHSでは、あるアンテナのエリアから次のアンテナのエリアに切り替わるにあたり、携帯電話の場合はネットワーク側が重要な役割を演ずるのに対し、PHSでは電話機端末が主導で切り替えタイミングの判断をするという設計思想の違いがあります。正直に言うと、私はPHSしかディープに使い込んだことはないので、FOMAでの経験値は高くありません。ただ、FOMAを個人契約で買うという選択を将来することがあれば、PHSと同じアプローチが有効かどうか、調査をかけると思います。
AUの場合、この問題は存在しません。電波の直進性が弱いという言い方をするのですが、要するに、しきい値設定がいいかげんでも通話に問題が出ないタイプの電波を使っているからです。
お礼
ありがとうございます。ところでしきい値って何ですか?