技術については既に回答がありますので、少し補足をして、質問の方も回答しておきます。
まず、プログレッシブ(ノンインターレース/順次走査)は、60枚の連続した画像(写真)を1秒間に描写する方式、データ量は大きくなります。ただし、視覚の秒速描写能力と同等の描写になるため、ちらつきが少なく、目に優しいのが特徴。
もう一つの、インターレース(飛び越し走査)は、今までのテレビ技術で、偶数列と奇数列に分けた30組(60枚)の写真を交互に1/60秒おきに表示する方式です。一度に全ての列を再現する方式に比べデータ量は半分となります。その結果ちらつきが多くなりますが、データ量が少なく扱いやすいのが特徴。
Q/プログレッシブ機能付テレビだと地上波やCATVを見る時、画面がきれいにうつるのですか。
A/テレビに機能があれば、それで綺麗になるわけではないです。これは、あくまでテレビ放送がプログレッシブ放送で放送されていた場合に、はじめて綺麗に映像を再現できます。現在のアナログ地上波放送ではプログレッシブ放送はありません。プログレッシブで放送が行われているのは、BSデジタル放送のみで、来年から試験放送開始予定の地上波デジタル放送でも利用予定です。
CATVの場合は、これらの放送を受信できセットトップボックスを購入されている方のみ高画質でちらつきのないプログレッシブ放送が楽しめます。
ちなみに、地上波デジタル放送対応テレビは現状では出荷されていません。今、テレビを買っても地上波デジタル放送を観るには別途チューナーが必要になります。ご注意を・・・
前の方の点の「地上波藤も多少はきれいに映る」ということは現状ではないですね。プログレッシブだけに限った場合ですよ。まあ、機能としてプログレッシブ化するDRC-MF V1などの補間技術を持っている製品では綺麗になることもある。
Q/プログレッシブ対応DVDにて映画を見る時、きれいに映るという事でしょうか。
A/基本的に、DVDソフト自体には現状ではプログレッシブのディスクはないですね。プレーヤーにプログレッシブ対応の製品がありますが、これはDVDソフトのインターレース映像をデジタル処理でアップサンプリング(デジタル補間)技術を使って、インターレースからプログレッシブに変換するのです。その結果、プログレッシブに見かけ上なっているだけです。
元々の映像がプログレッシブであるわけではないため、プログレッシブで見ると映画のニュアンスを壊すこともありますから、必ずしもDVDに限っては綺麗になって良いとは限りません。
ということです。機能が付いていると綺麗になりますが、生かせる放送があればの話ですね。あるに越した事はないが、生かせない場合もあるので、予算次第ですね。
お礼
ありがとうございます。 非常に勉強になりました。