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医師不足の現状と歯科医師の活用について
- 医師不足が社会問題化している中、歯科医師は廃業が増えている。
- 政府の医師増員対策には結果が出るまで時間がかかる。
- 歯科医師の条件をクリアすれば医師として働くことが可能な制度はないか考える。
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医師の国家試験は科目別ではありませんが、それでも、例えば耳鼻咽喉科の医師が、小児科が出来るかと問われれば、無理だと答えるしかありません。それほど各科目は専門的になってきています。 歯科では、歯科領域に関連する全身病の勉強はしますが、治療法はかなり大まかにしか習いません。逆に医科では歯科領域はほとんど習いません。 現在でも交通事故で顎の骨を折った時に、医師も歯科医師も治療しますが、チョット経験を積んだ歯医者が見れば、それが歯科医(口腔外科)が治療したのか医師が治療したのか判るくらい差があります。(勿論中には見事な処置をする人も居ますが) また、医師が足りないと言っても全ての分野ではなく、小児科、産科など医師にとってリスクの高い分野が特に足りないということです。更に言えば緊急性を伴う場合に少ないと言う事もいえます。 開業しても、産科や小児科として開業してくれれば、どこか開いている医者が居るかもしれません。でも、多くの医師は開業するとリスクに低い内科にばかり集中してしまいます。 今はどうか判りませんが、以前都市部では「内科の標榜は数年立たなければダメ」といった制約もありました。開業する時は外科など別の標榜で、数年経つと内科に転身する医院も多くありました。つまりこの頃から既に現状の兆候は出ていたのです。 医師の門戸を開いても粗製乱造では意味がありません。問題は医師が絶対数の少ない分野に進みたいと思うか否かです。 教育制度の改変は容易です。大学の専門課程への入学や転入の道を大きくすれば、通常の国家試験を受けて免許を取得できます。でも、残念ながら現状では、例え門戸を開いても、その道に進みたいなどとは思わないでしょう。 私は歯科医師ですが、医師が歯科医師になろうとはしないと思います。第一、歯科の予算は医療費の1割もありませんから、保険医は無理です。自費も医科に比べれば利益率は非常に低いです。 これは、歯科医の子供を持った医者の親の多く(二桁)の意見です。 「これなら医者にしておけば良かった」と多くの先生が言っています。 医科の問題は医師に譲りますが、何人かに話を聞いてみると、様々なリスクが高すぎて、産科や小児科には、できればなりたくないと言うのが本音のようです。 医師も人の子ですから、技術に見合った収入を期待するのは当然ですし、理想を揺るがすような制約やリスクがあれば、なりなくないと思うのは仕方ない事ではないでしょうか。
お礼
返事が遅くなり申し訳ありません。 早速の回答ありがとうございました。 私の考えは、いきなり専門の医師を誕生させるものではなく、とにかく医師の絶対数をまず増やす事が先決で、医師数が増えれば自然に淘汰されてくると思います。(もちろん、診療報酬での措置は必要と思いますが) 勤務医、産科や小児科等の診療報酬を増やして、他の診療科、開業医を減らすしかないと思います。私の感覚だと、開業医師(歯科医師は除く)は儲けすぎです。もちろん人の命を預かる職業ですから、ある程度の収入は必要と思いますが。 医師についても歯科医師への道が開ける点についてですが、当然少ないと言うか、ほとんどいないと思いますが、制度上の配慮と考えて頂くと良いです。 長くなりましたが、歯科医から医師へのシステムへの問題点は何でしょうか?また可能とお考えでしょうか?