あれは「新体操」ですので・・・
基本的に
1.スタッフから「新体操に詳しい人」をかき集めて会議でアイデアを出し合う
2.監督がアクションの流れを決定
3.作画監督が画コンテにする
という流れになります。
変身に限らず、必殺技(コンバトラーの超電磁ヨーヨーやガンダムのビームライフルといった殺陣(たて)の動作の見せ方もそうです。
1.企画会議
最初に監督とプロデューサーが企画を作ります。そのなかで
・ターゲット:小学生女児
・キーワード:おしゃれへの憧れ
といった番組コンセプトを決めます。
それを元にシナリオやスポンサーの商品企画スタッフをいれて振り付けの基本スタイルを決めます。
新体操やバレェ、ダンス、格闘技、パントマイム、ガンマンなど、「美しい体の動かし方」というのは既に世の中に出揃ってますので。
で、その企画を元にキャラクターデザインが発注されます。
新体操の動作が映えるように
「レオタードをベースにセーラー服風のアレンジをつけて」
「キャラは胴が細く長く、手足は長くアレンジして」
「ロングショットが多くなるので線は少なく、目を大きく」
といった風に。
また玩具メーカーとグッズのデザインもつめていきます。
2.演出会議
企画をもとに
・シナリオ会議はストーリーの進め方
・演出会議は具体的な振り付けや殺陣のアクション等の見せ方
を決めていきます。
会議は演出だけでなく脚本や作画とアクションに詳しい人をかき集めてアイデアノートを書かせ、皆で検討します。
たとえばアニメ「闘将ダイモス」では空手をベースに三節棍等の殺陣をつけてますが、アクションは脚本の松崎健一の会社の同僚で格闘技に詳しい小説家の高千穂遥が実演して演技を決めたりしてます。
そのバラバラのアクションを元に監督が
「切欠の大きな動作→小さな動作→力を貯めて→大きな動作→きめポーズ」
・・・・といった流れに組み立てます。
作画監督がそれを元にさらさらと画コンテ(簡単なパラパラ漫画の様なもの)をつくり、また会議メンバーで揉んでいく・・・といった作業を重ねて完成度を上げていきます。
監督・プロデューサー・スポンサーのOKが出たら画コンテは「決定稿」となり、バンクシーンの作画に着手します。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ございません! なるほど納得です!ずっと疑問に思っていたので とても助かりました。回答ありがとうございました!