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第二次大戦中の米兵

ベトナム戦争を題材にした映画では米軍に黒人の兵隊が良く登場していましたが、第二次大戦を舞台にした映画には米兵の中に黒人兵は殆ど、と言うか全く登場しない様に思っていたのですが、当時の米軍に黒人の兵隊は存在しなかったのでしょうか?もしそうであったのであればどんな理由だったのでしょうか?

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  • k99
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回答No.3

 端的に言って、人種差別まっ盛りなこの時代、「戦闘は崇高な戦士にのみなせる業であり、劣弱で憶病者の黒人如きに務まるはずがない」という観念がありました。また、黒人全体が置かれた環境も悪かったため、栄養不良などで徴兵検査ではねられる事も多々ありました。  米軍内でも人種差別的政策が採られていて、基本的には隔離政策をとっていました。兵舎も、訓練も、余暇も別です。コレが原因で暴動すら起きています。  それでも25万人ぐらいの黒人兵が居たわけですが、先賢御回答の通り、後方での建設、補給・輸送など、日の目が当たらない割に疲労の激しい部署に回されていました。  欧州戦線では一部で黒人兵師団が投入されていますが、戦歴的にはパッとしませんでした(92歩兵師団  http://en.wikipedia.org/wiki/92nd_Infantry_Division_%28United_States%29)。一方、同じ欧州には、黒人兵による戦闘機部隊があり、こちらはかなりの活躍を示しています。  当然公民権運動家なんかは「黒人を前線に出せ!」と運動していました。なんというか、隔世の感がありますな。  ちなみに、このような偏見が納まったのはベトナム戦争。この頃には同じ部隊に白黒赤黄茶混在しており、白い将兵も「色付きでも別に同じじゃん」ということに気づきました。

bittem
質問者

お礼

ご回答どうもありがとうございました。当時、幾ら人種差別が激しかったとは言え、ここ数年間の第二次大戦を舞台にした映画でも全く黒人兵が登場しないのは凄く不自然な気がするのは私だけでしょうか・・・。補給や輸送に従事していたのであればそういうシーンがあっても良いと思うのですが(私が知らないだけかもしれませんが)、白人達と同じ様に戦った黒人兵達が本当に気の毒に思います。

その他の回答 (2)

  • Vwiyoonn
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回答No.2

 #1さんがご指摘の通り、第二次大戦には多数のアフリカ系アメリカ人の方が従軍していますが、彼らが公民権を得るまではあたりまえの人として扱われていなかったのです。その頃には奴隷制度は終わってはいましたが、実際のところは白人(むしろWASPというべきでしょうか)たちが彼らを見る目そのものはさして変わっていなかったのです。  軍にあって軍人として命を賭していてもなお人扱いはされず、人として扱われるためにより彼らは過酷な前線へと赴いたのです。また、アフリカ系アメリカ人ばかりではなく、日系伊系独系やネイティヴのアメリカ人たちもまた同様に彼らの負い目を利用されて最前線に送られたり諜報活動などに従事させられていたのです。  そして、アメリカにおける映画産業は、マッカーシーのアカ狩り(同時に米映画産業を築いたユダヤ系アメリカ人も放逐されてゆきます)以降、主流メディアがテレビとなる1970年代までの間、映画産業は政府とべったりの国威発揚メディアとしての役割を担っていたのです。  そうしたとき、誰に向けたメッセージを発するかといえば、当然のこと当時ならば白人の少年たちということになり、当然のこと彼らのヒロイズムをくすぐるのは白人のヒーローということとなるのは自明でしょう。  また、アフリカ系アメリカ人部隊は南北戦争の頃からあり、これについては映画『グローリー』で描かれています。 

bittem
質問者

お礼

ご回答どうもありがとうございます。米国での映画産業が政府のCMと言うか宣伝の様な役割を果たして白人中心の世になっていったのであれば、当時を舞台にした映画でも黒人兵が登場しないのは自然の成り行きだったのかも知れませんが、とても淋しい事に感じました。

  • alpha123
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回答No.1

第2次世界大戦では米軍だけでも25万人のアフリカ系アメリカ人がいました。 危険な割りに功労が表彰されることがない建設や資材運搬、爆弾の輸送に従事したわけです。1997年になってやっと軍が功績認めた例もある。 米国でキング牧師などの公民権運動(黒人の地位向上運動)が現実化するのは1964年ジョンソン大統領のときです。ここでやっとふつうのアメリカ人になれた。 ジョンソンはタカ派のケネディの副大統領だったがハト派で平和なときならもっと評価高かったでしょう(「偉大な社会」かかげ公民権法に署名した(拒否権使えば不成立だった)) ケネディが始めたベトナム介入が最悪の結果で泥沼化したが退任前に北爆停止した(=再選あきらめた) 映画産業は白人の独占産業だったから戦争映画でもアフリカ系アメリカ人の活動は触れなかっただけ(俳優も見つからなかったかも) トムとジェリーという子供向けの映画テレビでもアフリカ系の登場人物はお手伝いさんしかいなかったほど(後期作品ではこういう差別的表現はない)

bittem
質問者

お礼

ご回答どうもありがとうございました。当時25万人ものアフリカ系米兵が居た事は全く知りませんでした。家で子供達がトムとジェリーを好きで良く見ていますが、確かにおっしゃる様にアフリカ系の登場人物は、やたらトムを叱責するお手伝いのおばさんのみですね。