日本もそうですが、米国でも大学の規模はまちまちです。日本と違うのは
私大には小規模なところが多く、大きな大学はたいてい州立だという点です。
もちろんハーバードやスタンフォードのような巨大な私大もありますが、
多くの私学は日本の地方国立大学程度のサイズですね。
今年、たまたま興味があって NY の私大を訪れました。都市型の大学
なので、ボーリング場も映画館もありません。ただ野球場とフットボール
グラウンドは完備されていました。キリスト教系の大学なので立派なチャ
ペルもありますし、日本の一般的な大学よりは敷地も広々していましたが、
全体の広さはおそらく慶應の三田キャンパスと大差ないでしょう。
いっぽう、多くの州立大学や大手私大にはそもそも、大学を囲う柵などの
境界がありません。大学は周辺の街と一体となっており、構内を一般道路が
走っていることも多いです。それでも都市部の大学には娯楽施設はほとんど
ありません。いっぽうで田舎の州だと例に挙げられたような施設がひと通り
揃っているところも珍しくないですね。
日本では山奥に新設の大学ができますが、米国では昔から大都市から離れた
ところにポツンと大学町があるという例は珍しくありません。土地に対する
意識の違いもあるのでしょう。なかには公共交通機関では大学にたどり着け
ないようなところも珍しくありません。その手の大学は州立大学など公立で、
街の主要産業が大学そのものです。その意味で、日本の大学と比較するのは
無理があるとも言えます。
施設の充実度については、圧倒的に米国のほうが上です。ほとんどの教室で
無線LANが使い放題、机にはコンセントがあります。図書館は巨大で 24 時間
オープンは当たり前。コンピューター学習室には最新PCがずらりと並んでます。
日本では高校の教室に長机を入れただけのような大学も珍しくありませんが、
米国では小規模のカレッジでももっと施設が充実しています。
フードコートは、#1さんの言うとおり、味を期待してはいけませんね。
もともと米国がそういう国ですが、マクドナルドやサブウェイがテナントと
して入居している大学も珍しくありません。米国人はそういうスタイルに
抵抗がないのです。日本では中央大学が八王子に移転したとき、構内に外食
産業の店を入れたことでけっこう批判されました。教育の場に営利企業が入る
ことに対する抵抗感があるのです。まったくナンセンスな話ですがね。