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将来のアニメーターの環境改善について

昔から絵を描くことやアニメーションが好きで将来はアニメーターになりたいなうすうす思っていました。 そこでアニメーターについて調べてみたのですがあまりの環境の悪さに愕然としました。 最初の月給がどこも2、3万(!!)。 あるところでは1万(!!!!)。 例えば俳優にしてもなんにしても最初は貧乏なものだと思います。 でもそれは仕事がないから貧乏なのであってアニメーターはちゃんと仕事をしています。 ほとんどのところでは週6日、一日10時間以上の労働とあります。 労働基準法もクソもない時間働いてそれで最低限の給料。 数年がんばれば給料はあがるそうですがそれでも平均のサラリーマンの給料の比ではありません。 おまけに将来の年金、保険、退職金もない。 病気になったら死ねということでしょうか? 「アニメーターにだけは絶対なるなよ!」と言ってるように見えます。 日本の出来高制が問題だということらしいですが、でも僕はアニメーターになりたいです。 かといって人生を考えると、とてもなれる職業じゃありません。 これはこれくらいの逆境に耐えるくらいアニメが好きじゃないと続けられないぞ、ということでしょうか? とりあえずこんなシステムでは誰もアニメーターになろうなんて思わないはずです。 この制度が将来変わる可能性というのはあるでしょうか?

みんなの回答

回答No.5

今も片足を突っ込んでいる人間です。 制度については、変えなければ「日本のアニメ」の将来があぶないという危機は、アジアに原画も動画も発注してスケジュールに間に合わせるなどということもあり、アジアに押されぎみと言ってもいい昨今、業界内でもあるようではありました。また、日本のアニメが文化として世界に認められつつあるということで、韓国では国の制作で推奨しておりましたので、小泉総理の頃に、もう少しきちんとした方が良いのではというような動きはあったとは耳にしたことがあります。 しかし、実際には、難しいかと思います。なぜならば、1つのアニメの制作でさえ、様々な会社と人物が関わります。テレビ局・制作会社、さらに子会社に外注、その下に作画……。ましてや、業界全体を変えるなどということは、ほぼ出来ないに等しいと思われるからです。 また、元来、アニメーターは職人的な意義を持ち合わせていたように感じます。制作費から局や制作会社・子会社の費用を振り分けた、更に底辺での仕事となりますから、その会社だけで骨をうずめるということもなかったようですし、作画スタジオでは、依頼を受けて仕事をしますから、様々な作品をこなします。おそらく、会社に縛られるアニメーターの方が少なく、たとえば会社に席は置かせて貰っていても、フリーのアニメーターなどもかなりおります。(私も現在、フリーに当たりますね) また、能力も関係してきます。例えば原画などですと、週に3・4日、1日6時間程度でも、十分暮らせるだけのカット数をあげられる人というのもおります。スタジオに所属していた時のある先輩は、正午過ぎにスタジオに入り、夜中の12時ぐらいまでというパターンで仕事をされてて、月30万以上稼いでいたようでした。20代後半ですから、一般の会社なら、少し出世できたくらいの給料に当たるのではと思います。 伝説的なものでしたら、業界の中には一人でアニメ1話分の原画全てをやってしまう人もいるそうです。1話は大体250カット前後、長くて1ヶ月半ほどのスケジュールでしょうか。おそらく、かなりの収入を得られているのではないかと思います。 また、頑張りというのもあります。徹夜も辞さないで頑張る人もいれば、毎日帰る人もいる。仮に、同じくらいの能力の持ち主なら長くやった人が当然評価されるべきでしょうが、ここに能力が加わると、そうとも言ってられません。少ししかやっていないようだって、カット数をこなせた方が、それは評価をされますよね。 動画にしても原画(=アニメーター)にしても、カット単位で仕事をするということは、給料制にしてしまえば、それもまた不公平になるのです。たとえば、締め切りが近い10カットあった仕事を誰かと分けて担当した。放送があるのですから(穴をあけると300万の賠償とか聞いたこともあります)締め切りまでにはあげなければならない。平等にとは言ってられません。速く終わった方から次のカットをこなして行き、あなたは7カット、相手は3カット、でも給料は同じ。どう思うでしょうか? 全体での共同作業と行かない分、出来高制を廃止してしまうことは、非常に難しいと思います。 ご自身も有名な作品で作画監督をされていた、以前勤めていたスタジオの社長で、こう言いました。「やった分だけ確実にかせげるんだから、平等じゃないか」。 そうともいえます。会社の倒産の煽りをくらうということも少ないでしょうから。皆さん「アニメーター」という「職業」で生活しているんであって、会社に「雇われている」わけではないからです。(No.2の方の回答参照) アニメーターは、能力があって本当に好きな人間か、あるいは自分の能力に迷わずイラストを書いていく事が出来てしまう人か、あるいは、援助してもらえる環境にある人でなければ難しいかと思います。 能力があるだけの人は、その過酷な環境に耐えられません。稼げる仕事の片手間にイラストを描いたって、十分楽しいし、同人誌などで稼げてしまうからです。アニメーターを職業に選ぶ必要がありません。 上手くても下手でも、きちんと自分の能力を判じ、悩む人の中にも辞める人は多い気がします。一生懸命やっても、あるいはやるからこそ、十分な稼ぎにならに上、目指すところにたどり着くまでの道のりの果てしさに諦めてしまうからです。逆に、特に考えないでどんどんこなしていってしまう人は、稼ぎがそこそこ保てるのでその面のプレッシャーがなくなる上、初めは見れたものでなくても、長く続けているうちには上手くなる可能性もあるわけです。 また、同様のことは、金銭面的援助してもらえるなら成り立ちます。無理をしなくても金銭面的には心配がないし、長くやれば、上記同様のことが考えられます。 アニメーターは、正直、ランクを選ばず、金銭面的余裕あるいはそれ相応の覚悟があれば、誰にでも出来る仕事です。しかし、オススメできる仕事では、無論ありません。 制度の改善を期待し、そうでないなら「人生を考えると、とてもなれる職業じゃありません」と仰っている時点で、riven990様にはオススメできないし、耐えられないのではないかと感じます。 厳しい事を申しましたが、軽い気持ちで業界に足を踏み入れる人間が多いからこそ、初めの段階で辞めていく人間も多いのだと思っておりますので、正直な気持ちを書かせていただきました。文章にも多々わかりにくいところがあったのではないかと思いますが、どうぞご了承くださいませ。 また、本気でアニメータなりたいと思っていらっしゃるのなら、またご質問くださいませ。多少は相談に乗れるかもしれません。 あと一つ加えておきますと、固定給を7万程度ですが定めているところなどもあります。しかしこういうところは、無論、その人にそれだけの投資をすることになるわけですから、審査ははかなり厳しいといわれています。 以上、差し出がましく意見を述べてしまいましたが、これにて失礼致します。

  • mooomoo
  • ベストアンサー率15% (12/80)
回答No.4

アニメーターとしての仕事はあくまでも顔見せや修行にすぎず。 本命としてネットやコミケやイラストで自力で稼ぐ。 なんていう風に割り切らないと難しいでしょうねぇ。 雇う側がはじめから社員としてあつかう気も給料を払う気も無いんだから。

回答No.3

環境改善はかなり難しいと思います。 アニメーターが組合を結成し、労働基準法上の労働者であることを認めさせれば、労災&雇用保険をはじめ健康保険・厚生年金などにも加入し、さらに割増賃金の支払いや有休の付与など、一般的な社員として福利厚生の充実した状況に持っていけるというのが理屈ですが、そうなったら人件費は2倍以上に膨れ上がってしまいす。 製作サイドや事業主の視点からは見れば、とうてい採算が合わなくなり、一層アジア諸国への委託が増えることになるでしょう。 誰か強力な指導者が出てきて、日本のアニメ業界の長期発展・維持の視点から革命的な行動でも起こさない限り、現在の状況が続くと思います。 悲観的な内容で非常に申し訳ないですが・・・

  • Scull
  • ベストアンサー率26% (248/951)
回答No.2

将来変わる可能性はあります。 ただし、現実として「ちゃんと喰っていきたいんなら自力で何とかしろ」という風潮があるのも確かです。実際に何とかしている「有名アニメーター」もいない訳ではないので、この風潮を否定するのは困難です。 法律的に言えば「アニメーターは独立事業主として、顧客企業と受注契約を結んでいる」という扱いですから、福利厚生・保障などは「自分で何とかしろ」という世界です。 アニメスタジオに勤めるのではなく、アニメスタジオに動画という製品を納入する出入り業者、と言う事ですね。ですから、労働基準法は「自分で何とかしなければいけない」訳です。 アニメーターは独立事業主、つまり「雇い主は自分自身」という事です。 アニメーションによる収益の殆どは実際に手を動かしてアニメーションを制作している人の手に落ちる事はなく、左うちわでふんぞり返っている人の手に落ちていくという「覚悟」は必要です。

noname#116065
noname#116065
回答No.1

アニメーターになりたいと思っているくらいだから名前くらい知っているだろうけど、芦田豊雄氏が現在のアニメ業界への問題提議と地位向上を目的としたNPO法人・日本アニメーター・演出協会 (JAniCA) を設立しました。 http://www.janica.jp/ このように変えていこうという動きはあります。