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聖闘士星矢の世界観
私は漫画・聖闘士星矢が好きです。しかし、疑問があります。 ギリシャ神話を元にしたお話ですが、どうも登場する神々の考え方はキリスト教っぽく感じます。 特に冥界編などが、そういう風に感じます。 皆さんどう思いますか?
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元々のモチーフが星座で、物語の最初がギリシアから始まったというだけで、そんなにギリシア神話に縛られているわけではないですね。 冥界編における冥界の様子は、キリスト教というよりダンテの『神曲』の影響が強いのではないかと思いますし(あの風景は「地獄」というより「煉獄」に近いもののようです)、「セブンセンシズ」や「エイトセンシズ」は言葉こそ違うものの、明らかに仏教の思想です。 実際劇中で「エイトセンシズ」とされた「阿頼耶識」(シャカが花びらに書いてアテナに送った言葉)は仏教用語です。 人間の六感の更に奥には「末那識」という無意識の領域があり、その更に奥にある人間の意識の根源とでもいうべきものが「阿頼耶識」ですので、劇中の設定にある「エイトセンシズ」はあながち的外れなものではありません。 このようにいろいろな世界観が混ざり合っているものだと思いますから、作者自身もそれほどギリシア神話に拘っているわけではないと思います。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 冥界は地獄というより煉獄なのですか・・・ ダンテの神曲も少し聞いたことがあります。 阿頼耶識というものは、何度か調べたのですが・・・ 「セブンセンシズ」、「エイトセンシズ」は仏教の考え方なのですか! 初めて知りました! 仏教とは別の考えを仏教と結びつけたものだと思っていたので。 確かにギリシャ神話視点だけのものってない感じがしますしね。