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新聞の腹きり

新聞のレイアウトですが、非常に見にくいものがあります。 すべて横書きで、フォントの大きさも2種類くらいにして、見やすい新聞を作ってくれないものでしょうか? 今の新聞の考え方が古くて、困っています。 あんな、見にくい、項目もまとまっていないレポートを会社で出せば、非難ものです。 どう思いますか?

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  • k99
  • ベストアンサー率47% (491/1025)
回答No.1

 まあ、手前共の頭の硬いことは認めますがね。。。  あれは一定に”教育”された人に読みやすく出来ているのであって、いきなり変えると質問者様以外の現在の大多数の顧客にとっては、「みにくくなった」という事になると思われます。そうすると、客離れが起きるので、ドラスティックに変えることは出来ません。ゆるゆるとは変わっていくとは思いますが。 >項目もまとまっていない とのことですが、主要な項目で、同系列のニュースは必ず近隣に配置されています。これはほぼ絶対であると断言できます。出来てなければ、その紙をレイアウトした奴が物凄い下手っぴなんだと思います。  さて、日本人が縦組の活字を読むとき、1行の文字数が少ない行が延々と横に続くと目が疲れてしまいます。  このため、新聞紙上では、適切な行数で折りかえす事で、疲れなくしています。この際に、別の記事から同じ文章に誘導しないように写真や罫線、別の記事で適切に流れを確保します。 #例えば、古書店で背取りをする際には、書棚の右上から当たりはじめ、縦の桁に当たったら、同じ書棚の一段下を右から読むのがもっとも効率の良い方法です。   また、見出しフォントの大きさ、種類、模様などで、記事の重要性や硬軟などの種類をあらかじめ読者に伝える(ことで、興味ある記事から読むなど取捨選択が起きる)役割もあります。これはレイアウト上、コラムや話題などの所謂「囲み記事」とそうでないストレートニュースの「流した」記事でも表します。  例えば、大きく太いゴチック体が黒地に白抜きで入った見出しは相当大きな事件があったであろうことを伝えようとするものです。逆に、字に模様があしらってあるとか、フォントが丸ゴチとか明朝とかだったりすれば、そういう緊迫感はあまりない、という事になっています。  普通の読者は、こういったルールを長年の閲読経験から自然と体得して居るんですね。試行錯誤、或いは親などに聞いて覚える”教育”って訳です(例えばマンガの文法というのはかなり複雑なモノですが、やはり自然と体得します)。  以前ならば、メディアが少なかったことや、新聞の普及度が高かったことなどから、割に放っておいても大体大人になるまでには会得できたはずなんですが、近年そうでもないようで。  近年、新聞協会が怪しげな旗を振ったりしていますが、現状それほどの権威性も無くなってきましたし、若年層に対して読ませる動機付けは薄いモノがあります。  そもそも、現在のレイアウト形式が定まったのは、かなり昔の話で、戦前くらいからは続いています。  その前は、単純に縦組の記事を横にひたすら流しているだけ。ただ、これは目が疲れる上、記事の重要度が伝わってこない。オマケに記事量の調節が全く利きません(写真も無い時代です)。  後に、幾つかの記事を目立たせるため、数段の見出しを立てることが始まり、現在のレイアウトに繋がっているわけです。  そのような経緯の中で、淘汰に打ち克った結果、獲得された姿が現在のスタイルなわけですから、あれはあれで読みやすさを追求していない訳ではないんです。確かに、慣れないと記事の続きの位置が把握しづらいですがね。  また、字数に一定の期待があるレポートと異なり、新聞の記事は日によって差があります。このため、様々な手法で面積を埋めなくてはなりません。  特にストレートニュースはどの位の記事が出て来るのか、有無も含めて見当が付かない場合があります。実に新聞という奴は配達する時間、そしてそれによって逆算された印刷時間によって総てが規定される産業でして、これと相反する「少しでも新しいニュースを紙面に突っ込む」という欲求に対応するためには、多分一番読みにくくしている要因であろう「記事の流し組」は必須となります。これを全て排するのは極めて困難です。そうなると、全体的なレイアウト手法はあまり変えることが出来ません。  ただし、現在でも各社それぞれの改良は続いており、例えば毎日は通勤電車内で読みやすくというコンセプトの下、腹切り紙面を造りつづけています。が、個人的な観測では車内で毎日を苦心して読んでいる姿を見るのは極めて稀なケースです。    最近では朝日新聞がかなり大胆に紙面をブロック別けするような紙面構成を試しています。これも個人的感想に過ぎませんが、種々のレイアウト上の禁則を破っているため、気持ち悪いことがあります。  横組・見出し字の種類少なめという面では産経新聞社が新紙(http://www.iza.ne.jp/express/)を出していますが、個人的には社会実験と思い、生温かく見守っています。

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