大学によるとは思いますが、商学部出身の私から見て経済学部との
差はあまり感じません。一応は商学部が実学、経済学部が理論という
色分けはありますが、昔と違ってマル経など流行らなくなった今では
どちらも現在進行形の経済・商取引を扱う学問です。
商学部のない大学では、経済学部が商学部で学ぶ内容を兼ねてます。
経営学科があれば典型的ですね。いっぽうで商学部を持つ大学では内
容を分けていますが、その差は理学部と工学部の差より小さいです。
では、なぜ分かれているかというと、経済という学問が社会科学の
なかでは大きな広がりを持つため、ひとつの学部にまとめるには大き
すぎるからでしょう。商学部と経済学部を併設する大学では両者を統
合する必然性がないし、経済学部が大きくなりすぎたら商学部を設立
すればいいというわけです。
実際、一橋では商学部が先にあり、戦後に経済学部ができました。
いっぽう慶應では経済学部から商学部が分離しました。早稲田や明治
は政経学部という形態ですが、政治と経済を不可分と捉えるのは的を
得ているとも言えるし、無理やりという感じも受けます。
ですので、受験校を決めるときは経済系と広く捉えて併願すれば
いいし、同じ大学であれば伝統の違いや自分が興味を持てそうな授
業の多いほうで選べばいいでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 今ではどちらも現在進行形の経済・商取引を扱う学問なのですね。 商学部会計学科と経済学部経済学科とかではやや違うのかもしれませんが、それとて理学部と工学部の差ほど大きな違いはないのですね。 経済学は1つの学部にまとめるには大きすぎるのですね。 広域的には社会学や犯罪学とかの学問領域にも経済学が大きく関わってくるのでしょうし、2つの学部に分かれている意味はあるのでしょうね。 大変参考になりました。