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うちの犬の本当の死因は?
6月17日にうちの愛犬ロン(コーギー5歳半牡)が死んでしまいました。悪性リンパ腫と診断されたのが6月6日でその日から抗癌剤治療を開始しました。L-アスパラキナーゼ5000Kを注射しました。すると顎の両側にあった腫瘍が劇的に消失してしまいました。副作用も便が少し柔らかくなった程度で食欲も旺盛でした。獣医師もこの調子なら寛解までもっていけますよ、といっていました。それで6月13日に同じくL-アスパラキナーゼ5000KとL-アスパラキナーゼ10000KUを注射、翌6月14日に硫酸ビンクリスチン1mgを血管内投与をしました。6月16日の夜までは全く異常ありませんでした。食欲もあったし、散歩も普通にしてました。それがその日の夜遅くに突然食べたものを吐き、下痢もし始めました。尿にも色がついていました。呼吸も荒くなりました。翌朝獣医師に診て貰うと、熱が40度近くあり、よだれもたらしていたので即入院することとなりました。しかし、その時点では致命的なものとは思われず、獣医師も3~5日で退院できると思うと言っていました。だって、そんな状況でもロンは他の犬の飼い主さんに寄っていって愛想を振りまいていたんですから。それが、その日の夜7時過ぎにロンは病院で死んでしまいました。獣医師の説明では、体温を下げながら、抗生剤を投与して様子を見ていたが、気がつくと心臓が停止していた、原因はよく分からない、ということでした。診療明細を見ると、輸液、酢酸リンゲル、レパギニンD,塩酸クラプラミド10mg、皮下・筋肉注射アンピリン(ABPC)1gとありました。 私には抗癌剤の副作用によるショック死としか思えないのですが、どうなのでしょうか?特に2日連続で異なる種類の抗癌剤を投与するのは普通に行うことなのでしょうか?獣医師からは事前に様子を見て良さそうならそうすると言われてはいましたが、なんだか実験台にされたような不快な気分が残り、釈然としません。こんなことなら何もしない方が良かったと後悔しています。 似たような経験のある方、腫瘍に詳しい獣医師の方よろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
度々失礼致します。 問題点をを整理させて頂きます。 1.通常のプロトコルと比較してかなり高用量と思われる抗がん剤を使用した根拠は何か? 2.VCRとL-aspを併用する事による重度の好中球減少の可能性を事前にインフォームドコンセントしなかった理由は何か? 3.嘔吐、下痢などの胃腸障害症状が出た時点で抗がん剤による副作用と考える事が妥当だが 担当獣医師はそれをどの程度深刻な事と考えたのか? 4.入院から死亡までほぼ半日経過観察としているが、その間に検査を実施しなかった理由は何か? 上記の4点に要約出来ると思います。 特に4番目に挙げた「なぜ入院中に検査をしなかったのか?」という点が治療の成否を分けたのではないでしょうか。 2回目の抗がん剤投与にあたっての血液検査では白血球などの減少は「想定の範囲内」という事ですが、 今回問題となるのは入院時に白血球が下がっていなかったかどうかです。 VCR、L-asp共に単独で使用する場合は骨髄抑制は基本的に起こさない抗がん剤に分類されますが、 同時に使う事で、それこそ「ガツン!!」と好中球が減少する事があります。 一旦これが起こってしまうと、本当にかなり積極的に治療をしていかないとあっという間に敗血症やDICに陥ってしまいます。 ここでもう一度きちんと理解しておいて頂きたい点は抗がん剤治療には常に副作用の危険性が付いて回ると言う事です。 しかし副作用を極度に恐れていては「可能性にかけた治療」としての抗がん剤治療は出来なくなってしまいます。 大切なのは万が一副作用が起こった時に如何にしてクリティカル・ケア(重症集中治療)を施す事ができるかです。 今回のケースはもしもVCRとL-aspの投与量が基準量であるとすれば投与手技自体は先にも書いたように UW-25という手技だと推測されますので、抗がん剤の選択は大きく外れてはいないでしょう。 それよりも論議すべきは入院下で管理していたにも拘らず十分な検査及び監視が出来ていなかった点と言えるのではないでしょうか。 愛犬の死で治療を後悔されているようですが、臨床獣医師としてリンパ腫に抗がん剤という積極的な治療を選択された事は 正しい選択であったと言わせてください。 最後にどれほどこの場で意見を挙げても質問者さんの愛犬が戻ってくる事はないのは重々承知していますが、今後同じように リンパ腫で治療を受ける方が少しでも参考にして頂ければと長々と書かせて頂きました。 この場をお借りした事を質問者さんに陳謝致します。
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- amoona
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悪性リンパ腫を体質改善と食事療法で完治させた飼い主さんの記事があります。 http://susaki.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_8760.html またいつかわんこを飼う機会があったら、違った治療法もよいかと思います。 うちも、獣医の診断ミスで愛犬を癌で亡くしました。脾臓がんの手術をした1ヵ月後から食欲がなくなり、病院に連れて行ったらウイルスのせいだろうといわれ、4回の通院で11本の注射をうたれました。飲み薬もたくさん頂きました。それでも良くならないので血液検査をしてその結果肝臓の数値が高いということがわかり数値を下げる点滴をするために2日間入院をしました。それでも良くならなかったので、病院を変え、そこの先生に超音波検査を進められ、その結果癌が肝臓に転移していて肝臓全体に小さな癌がたくさんできていることがわかりました。そして検査から6日後、愛犬は旅立ってしまいました。最後は息ができずにとても苦しそうで、1回キャンと泣いてから目を閉じてしまいました。この最初の獣医には1ヶ月以上通っていました。もし、この獣医が最初の診断のときに癌の転移を疑って検査をして治療を始めていたら愛犬は今でも生きていたと思います。 獣医さんに質問なのですが、私の予想通り最初の診断のときから癌の治療を始めていたら助かったと思われますか? お互いに、悔しい思いをして今は悲しいですが、がんばりましょう。 もっと良い獣医さんが増えてくれるといいですね。
- arry_k
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NO.1で回答させて頂いた獣医師です。 投与量イコール診療明細に記載されている量であれば先の回答のとおりかなり高用量ということになります。 というよりも、この投与量では命の危険があっても何らおかしくはありません。 ただしここで注意しなければいけない点は、VCRは一つの瓶に1mg入ったものを使用しますが、小型犬でたった0.1mgしか使わなくても1mgの瓶を開封しなくてはいけません。 ですので実際には体重相当の薬剤しか投与していないけれども、飼い主さんへの請求としては1瓶分の薬剤費を請求する事もあり得ます。 そういった事があり得るため、VCRに関しては診療明細だけでは判断しづらく、カルテの記載を見てみないと 正確な投与量は判定出来ないでしょう。 しかし、L-aspに関して言えば明らかに4,000~5,000KUで足りるはずで、10,000KUのL-aspを診療費として請求する点が どうしても理解できかねます。 >書面でもらえなかったということはまずい結果が出ていたということですかね。 この点は質問者さんからの情報だけでは憶測の域を出ません。 質問者さんが貰った検査結果が補足に記載されたもので全部なのであれば、やはり検査項目が足りないと感じます。 一般的に血液検査とは血液性化学検査(質問者さんが挙げておられるような検査項目の事です)と 赤血球や白血球、血小板といった血球検査を併せて実施するべきものです。また、抗がん剤投与の場合は 毎回検査を実施します。 治療経過に疑問点がある場合はやはり実施したすべての検査結果を渡してくれるよう、担当獣医師に聞いてみられては どうでしょうか? ただ、本当の死因はNo.2の回答者さんが述べられているとおり確定させるためには死後剖検しかないでしょう。 この場での情報は最終的には推測の域を出る事はないという点だけはご了承ください。
補足
何度も貴重なご回答ありがとうございます。 血液検査ですが、もう一つの方の検査も行っていました。 抗がん剤治療を開始する前のものですが、HCT、HGB、MCHC、WBC、GRANS、L/MがいずれもNOMALの範囲内で、PLTがわずかにLOWの範囲に入っている状況でした。 血液検査は2回目の抗がん剤投与前にも行っているのですが、そちらは書面では貰っておらず、口頭で白血球の減少等は想定範囲内で致命的なものでなかったといわれただけです。様子が変になって入院してからは診療明細を見る限り、検査はしていないようです。 この情報からarry_k先生の御判断に影響はありますでしょうか?
- try1983
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先の回答者の方と同意見です。 抗癌剤の量もさることながら、投与間隔も疑問が残ります。 また、抗癌剤の使用に当たっては、事前に十分な検討(獣医の義務)と 飼い主さんへの説明(獣医の義務)を行わねばなりません。 抗癌剤という毒を体内に投与するわけですから、様態の変化について 細かな観察をしなければなりませんし、定期的な血液検査は必ず実施しなければならないい事項です。それらの点においても「気がついたら心臓が停止していた」などという言い訳は通用しません。 今回の直接死因については、解剖しなければ明確には出来ないでしょうが、獣医側に責任がないとは言えないと思います。 人の場合でも、数年前に高校生の女の子がビンクリスチンの過剰投与が原因で死亡するという痛ましい事件(事故ではありません)がありました。 見よう見まねでの抗癌剤治療は、悲劇を生みます。
補足
御回答本当にありがとうございます。 ロンの治療をした獣医師は日本獣医学会?の認定の腫瘍治療の専門家のライセンスを持っている獣医師です。病院も大学病院に準ずる高度治療ができるというのが売りのスタッフが数十名もいる愛知県では大きな病院です。そんな獣医師、病院でも初歩的なミスを犯すことがあるのでしょうか? ロンが死んでしまった今となっては獣医師の責任を追及する気もありませんが、2週間余りでかかった10万円余りの治療費とロンの苦痛は何だったのかと腹が立ちます。
- arry_k
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獣医師です。 6/6にL-アスパラキナーゼ(以下、L-aspと記します)5000KU投与されていますが、その量から換算すると 質問者さんの愛犬の体重は11キロ程度と推測出来ます。 この点間違いございませんでしょうか? ここからは体重が11キロだという前提で話を進めさせて頂きますが、そうした場合、 6/13にL-aspを15,000KUも投与されている根拠が分かりません。これはかなりの高用量で体重が30キロの個体でも L-aspの投与量は10,000KUですから、それ以上ということになります。 また、6/14(L-asp投与翌日)に硫酸ビンクリスチン(以下、VCRと記します)を1mg投与されています。 通常、11キロの個体であればVCRは0.25~0.35mgしか必要としません。VCR1mgはおよそ40キロの犬に使用する薬用量に等しいといえます。 ここまででもかなり危険な矛盾を含んでいると思われますが、 L-aspとVCRの同時投与は抗がん剤の中でも極めて強い好中球減少を示す可能性がある組み合わせです。 その事は事前にインフォームドコンセントがあったのでしょうか。 VCR投与後2日目に下痢、発熱、嘔吐が出ていますね。その時に血液検査を実施しているはずです。恐らくはかなり重度の好中球減少が 起こっていたのではないでしょうか? VCR投与前に好中球がどの程度あったのか?また急激な症状を示した時に好中球はどの程度まで低下していたのか? その点を把握せずにこのUW-25というプロトコル(抗がん剤を使う手順の事です)を使用したのであれば(実際にはUW-25よりもかなり高用量のプロトコルにされているようですが) 獣医師の過失と言わざるを得ません。 薬剤の投与量(本当に質問文にあるような高容量を投与したのか)、投与前と症状が出た時の 血液検査の結果が分かればもう少し確定的なことがお伝えできると思います。
補足
早速のご回答本当にありがとうございます。 ロンのこと補足します。 体重はご推測のとおり、10.2kgでした。 1回目の抗癌剤投与前に行った血液検査の結果は全ての分野(ALB、ALKP、ALT、BUN、CA、CHOL、CREA、GGT、GLOB、GLU、PHOS、TBIL、TP)がNORMALの範囲内でした(書面で貰いました)。 薬剤の投与量は再度診療明細書で確認しましたが間違いありません。 再入院してからの血液検査の結果は、死亡時に口頭でしか聞いていませんが、 白血球の減少量は想定範囲内で、決して致命的なものではないとのことでした。 書面でもらえなかったということはまずい結果が出ていたということですかね。 事前の説明は抗癌剤の使用量については全くありませんでした。 よろしくお願いします。
お礼
arry_k先生 度々の正鵠を得たご回答本当にありがとうございます。 現在私が持っている情報から読み取れることはarry_k先生が全て分析していただきました。いいにくいですがロンの担当だった獣医師に疑問をぶつけてみます。それで真っ当な返答が得られないなら、その病院、獣医師はその程度の病院・獣医師だということが分かると思います。 アドバイス本当にありがとうございました。 ロンの飼い主だった中年男
補足
獣医師に疑問をぶつけてきました。かなり当方に誤解がありました。やはり、診療明細に書かれていた数値は医薬品単体の数値で実際の投与量は、プロトコルの規定とおりでした。カルテも開示してもらいましたが、2回目の投与量はLASP4370単位、VCR0.5mgでした。死亡当日も血液検査はしており、異常はあったものの(BUNが35、CREAが2.0 ALTが411 ALKPが1036 GGTが22 WBCが3.0 GRANが2.5 L/Mが0.5 )いずれも致命的なものではなく原因が分からないということでした。敗血症やDICは起きてはおらず、副作用によるものではなさそうです。納得はしていませんが、少なくとも異常な量の抗がん剤投与をされたわけではなさそうです。LASPとVCRの組み合わせについても単体ではおきない骨髄○○が起きることも説明されました。それがおきても死に至るほどの減少はおきていないとのことでした。運が悪かったのですね。